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「美味しそうなヤツいいな」
「明日履いてこいよ」
「楽しみにしとこ~っと♪」
部員の声に「あ。じゃ、じゃぁ明日履いてきますね」と言いながら後ろを向くと練習用のハーフパンツを手に取る。
それから少し屈みながらハーフパンツを履く月ヶ瀬。
『美味しそうなケツしてんな』
『形がヤバイ』
『前と後ろの色が気になる』
ゾゾゾゾーッ!!!!!
男共の囁きに、俺は恐ろしさに身震いした。
お前、月ヶ瀬!!
いい加減に空気に気づけよっ!!
「あ、す、すみませんっ。お待たせして…」
着替え終わった月ヶ瀬が眉を垂らして、先輩達に向かって謝る。
いやいや別にお前が謝らなくてもいいんだぞ。
この人達は好きで残ってるんだからな。
というか、お前の尻とか見てたからな!
逆に代金貰えよバカ月ヶ瀬。
というか、先輩達。
部活の時間とっくに過ぎてますよ~。
「よし、行くか!」
なんて言いながら月ヶ瀬の肩に手を回す。
それ、セクハラですよ。
まーったく気にもしていない月ヶ瀬は、先輩達に囲まれて歩き出す。
その後ろを俺も着いて行った。
月ヶ瀬の一体何処が男を惹き付けるんだろうか?
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