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俺はそう疑問を抱きながら歩く。 うーん。 小さいからか? それとも細いから? って言ったら今年の一年で何人かチビは居る。 顔…顔…。 月ヶ瀬の方がやっぱり可愛い顔してるか。 だからだな! そうだ。 マスコット的な可愛いさなんだな!! 俺はひとりで納得してポンと古典的に手を叩いた。 は~良かった良かった。 さっきの尻とかは冗談だったんだな。 なんて安心して前を見る。 自然と視線が向いた尻。 月ヶ瀬の尻…小さいな。 クイッと持ち 上がった尻が、歩く度にプリプリと…。 その尻、ヤバくね? 「…ヤバイ」 頭から下までを俺はゆっくりと見た。 頭は小さくてサラサラの黒髪が気持ち良さそうだ。 (隣の宇佐美先輩がうっとり撫でてる) 首は細くて片手でも余裕で掴める。 (高橋先輩が首を何故か撫でてるけど、イヤらしいな) 肩幅もほんと無いな。 (抱き込むのやめて、高橋先輩) 腰も細いけど、女子と変わらないんじゃないのか? (宇佐美先輩、自分の腰に引き寄せないで) もちろん足も細くて、体毛どうなってんの? こっからじゃ見えねぇな~少しは生えてる事を祈るぞ。 俺はゲンナリしながら体育館へと入った。 体育館では既に一年と真面目でマトモな二年が、準備を終えていた。 あ、俺? 俺はマトモだけど真面目じゃないんで準備をサボる事もある。 すんません。

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