478 / 1012
6
俺はそう疑問を抱きながら歩く。
うーん。
小さいからか?
それとも細いから?
って言ったら今年の一年で何人かチビは居る。
顔…顔…。
月ヶ瀬の方がやっぱり可愛い顔してるか。
だからだな!
そうだ。
マスコット的な可愛いさなんだな!!
俺はひとりで納得してポンと古典的に手を叩いた。
は~良かった良かった。
さっきの尻とかは冗談だったんだな。
なんて安心して前を見る。
自然と視線が向いた尻。
月ヶ瀬の尻…小さいな。
クイッと持ち 上がった尻が、歩く度にプリプリと…。
その尻、ヤバくね?
「…ヤバイ」
頭から下までを俺はゆっくりと見た。
頭は小さくてサラサラの黒髪が気持ち良さそうだ。
(隣の宇佐美先輩がうっとり撫でてる)
首は細くて片手でも余裕で掴める。
(高橋先輩が首を何故か撫でてるけど、イヤらしいな)
肩幅もほんと無いな。
(抱き込むのやめて、高橋先輩)
腰も細いけど、女子と変わらないんじゃないのか?
(宇佐美先輩、自分の腰に引き寄せないで)
もちろん足も細くて、体毛どうなってんの?
こっからじゃ見えねぇな~少しは生えてる事を祈るぞ。
俺はゲンナリしながら体育館へと入った。
体育館では既に一年と真面目でマトモな二年が、準備を終えていた。
あ、俺?
俺はマトモだけど真面目じゃないんで準備をサボる事もある。
すんません。
ともだちにシェアしよう!