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「す、凄い!早い!!」
「だろ~楽勝」
「本当にありがとう!」
「いいえ~。じゃ、またな~!」
祐羽からタオルを受け取った滝本は、バイバイしながら走って行った。
これまた園芸部女子は逞しいイケメン男子にメロメロしながら見送った。
男不足なのね…月ヶ瀬くんじゃ免疫力つけられなさそう。
その様子を見ながら竹田は自分の事は棚に上げて、仲間たちの将来を心配するのであった。
今日の部活動はもうお仕舞い。
校内の花壇はあちこちにあるので、それぞれが手分けして水やりをすることにする。
乙女達が水をやっていても誰も振り返ってもくれない。
なので彼女達は黙々と水やりを熟す。
いいんだ。
私達は花が好きだから。
誰に省みられなくても、そんなことを望んでいる訳じゃないから。
「水やり終わった?」
「うん、こっちは終わった」
「じゃぁ他の子達のところ手伝いに行こうか」
竹田と中谷は他の部員の様子を見に向かった。
既に近場の花壇は終わったらしく片付けに突入していた。
そして、志願して1番遠い花壇へ向かった1年生ふたりを全員で迎えに行くことにした。
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