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目覚めてぼんやりしており、昨日の衝撃と九条と恋人になったという事実。
怒濤の展開と、汚れたシーツを換えてくれたという事しか思わなかったが…よくよく見ると、この部屋の壁のデザインが違う。
おまけにベッドのサイズも違っている。
「いつもと違う部屋だからな」
「やっぱり」
「お前の寝室だ」
「はっ?!」
お前の寝室?って言った?
「俺は必要ないと思ったが、お前は弱そうだから万が一病気の時の為だと眞山が五月蝿く言うからベッドを入れておいた」
眞山さん?!
確かに弱いけど、わざわざ寝室?!
病気の時は僕、家に帰りますよっ!!
「まぁ、こういう時は重宝するな」
ベタベタのシーツを交換するよりも部屋を移動する方が早いと考えたらしい。
「あと3回は移動可能だから安心してイケばいいぞ…フッ」
九条が維持悪く口元を上げた。
ええええええっ~!!?
ということは、寝室が他にもあるという事だ。
確かに九条のマンションは高級なだけあって、一部屋ずつも広い。
一軒家の我が家より全然広い。
とはいえ、マンションなのに?
祐羽は開いた口が塞がらない。
まだここへは数える程しか来ていないし、その頃はまだ全く九条と心通わせていなくて…。
おまけに、それどころでは無かったのだから部屋の構造など気にも留めてなかった。
確かに言われてみれば入った事ない部屋のドアが他に幾つもあったし。
廊下の突き当たりの先とか見たことないなぁ…気になるかも。
体調が戻って近いうちに九条さんの許可を貰ったら、お家の中を探検させて貰おう!
それにしても、僕…。
そんな事にも気がつかずベッドで眠り、九条さんの顔を眺めて再び呑気に寝ていたなんて。
あぁっ本当にずかしい!穴があったら入りたい!!
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