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でも、それだけ九条さんが…。
そう。自分があれだけ寝こけていたのは初心者相手に九条が激しくしてきた為で、仕方がないのことなのだ。
それにしても腰とか体が怠すぎるし、アソコがちょっとだけ痛いのと違和感が…まだ九条さんのが入ってるみたいな…。
初めての時より痛みは無いけれど、体の怠さは酷いしアソコの違和感が半端無い。
再び昨夜求められた記憶が甦った。
あ~~~っ、今はもう思い出すな~!
よし。心頭滅却って唱えよう。そうしよう。
「スープが冷めるぞ」
「あ、はいっ!ありがとうございます」
心頭滅却は失敗して、恥ずかしさに頬を染め上げたまま慌ててペコリと頭を下げると、祐羽は居ずまいを正した。
それさえ節々に響くが、我慢できない程ではないのが幸いだ。
「いただきます」
それから挨拶をしてサンドイッチを手に取った。
「美味いか?」
「あ、はい。美味しいです」
返事をしてサンドイッチを頬張ると「そうか」とひと言だけ返して、九条は自分もコーヒーを口にした。
静かな室内。
緊張感もあるが、前の時とは違う。
恥ずかしさや嬉しさ、新しい何かが始まるという期待感も含んでいた。
祐羽は隣に座る九条の体温を感じつつ、美味しいサンドイッチを口に頬張った。
それから、お腹がいっぱいになると祐羽を心配してベッドで寝ていればいいと言ってくれた。
けれど意識を手放す勢いでグッスリ眠ったお陰と嬉しさの興奮からか眠たくはならなくて、やっぱり起きると伝えたのだが…。
「これなら大丈夫か?」
「は、はい…!!ううっ」
すると、九条はいわゆるお姫様抱っこで優しくリビングのソファへと連れて行ってくれる。
以前の横に荷物の様に抱えられるよりマシとはいえ、こんな姿誰にも見られたくはない。
体温を感じて嬉しいけれど、高校生の男の自分がお姫様抱っこなんて、恥ずかしい。
それに体を合わせたとはいえ、つきあい始めたのは昨日だ。
その翌日でというのは…。
祐羽は恥ずかしさで内心ひーひー言いながらも大人しく運ばれた。
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