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篠崎は祐羽の服の裾を掴んでそろそろと上げていく。 祐羽の細い腰と白い背中が少しずつ露になっていく。 や、ヤバイ…、これ…。 「ど、どう?」 …どうって…。 肩甲骨の横の方へ少し擦り傷があるが、血は出ていない。 傷の周囲が少し赤いので時間が経つと青くなっていき痛々しいかもしれない。 それよりも…。 「やっぱり酷い?」 「す、少し擦り傷になってるのと…」 祐羽に答えながらも声が詰まってしまう。 思考がおかしな方向へと流れていく。 触ったらすべすべしてるんだろうな。 そう思ったらつい手が服から背中へと伸びてしまった。 やっぱり、すべすべしてる…。 「篠崎くん?」 「…月ヶ瀬」 振り返る祐羽に篠崎はエロなオーラを漂わせながら迫った。 目の前には祐羽の顔。 もう月ヶ瀬ならいいんじゃね? そう思って抱き締めようとした時だった。 ドガッ!!! 「いでーっ?!」 背中に降ってきた衝撃に篠崎は痛みの悲鳴を上げた。 そして見事にその場に潰れてしまう。 篠崎の背中に重たい物がのし掛かったからだ。 「お~い色男。フェロモンが駄々漏れなんだよ!」 この声は…。 「フェロモン?つーかエロオーラ?」 なんとか顔を向けるとそこには滝本と自分の上には原が居た。

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