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思いが通じあったものの九条は大人で社長と会長職で忙しいし、祐羽は恋人としてつきあう事自体が初めての経験。
お互いに賑やかなタイプではないせいで、メッセージのやり取りすら殆どしていない。
九条からは事務的で、祐羽も九条の仕事の忙しさ等を気遣ってしまい送る勇気がなかなか湧かないでいる。
している内容とすれば第三者からは、仕事の連絡か?と言われそうなメッセージばかりだ。
九条さんとのやり取りって、基本会えるかどうかの確認だけだもんね…。
でも挨拶だけじゃなくて、学校のこととかも送る様にしたし九条さんも返事くれるし。
そんなシンプルな内容とはいえ、つきあう前には中瀬を通じていた連絡が直接になっただけでも進歩だろう。
そんな九条と週末に会った時を思い出して、また穏やかな気持ちになる。
初めての時も無理矢理でよほど酷かったが、2度目は九条が求め過ぎたのと暴走しすぎたせいで、祐羽の体は大きなダメージを受けてしまっていた。
決して九条が下手なのではなく、本来なら受け入れる場所でない所を簡単に慣らした程度で規格外のモノを咥え込まされた結果だった。
おまけに体格差もあって被害が甚大になってしまったのだ。
そのせいで翌日は寝込み、アソコの回復もままならず。
翌週はもちろん無理だったし、それ以降もダメージが残る祐羽を気遣って、九条はセックスを求めて来なかった。
ちょっとエッチするの怖いし…。
漸く治ったとはいえ、セックスがいざ終わってからが辛すぎた。
九条に求められて自分も求めて受け入れたが、アソコの痛さを思うとちょっと躊躇してしまう。
お陰で学校でも不自然な動きで「大丈夫か?」と何度心配されたことか。
できるならセックスはもう暫くしたくないのが本音だった。
九条の事は大好きだ。
抱きしめられたりキスをされたり、ベッドで一緒に眠るのも好きだ。
けれど…。
~♪
「あ!いけないっ、時間だ!!」
止め忘れていたアラームが鳴り祐羽は慌てて止めると、シャチのぬいぐるみの頭をよしよしと撫でた。
これが最近の祐羽のルーティンだ。
こうすると、良いことが起きそうな気がする。
九条シャチのパワーを取り込んだ祐羽は、ぬいぐるみを下ろすと慌てて学校へ行く支度を始めた。
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