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上がる自分の吐息の他に、九条の息づかいや唾液による水音が耳に届く。
それが祐羽のエッチな気持ちに拍車をかけていった。
目を閉じれば余計に敏感になっていて、勝手に口から声が漏れてしまう。
「あっ、…んっ、んっ」
我慢しようとするものの自然と口は半開きになってしまいどうすることも出来ない。
乳首で感じてしまえばもちろん男である祐羽の下半身へも甘い痺れは広がっていき、1ヶ所熱を持ってしまう。
ジンジンと熱くなっていく少年の姿を残したソレは、少し感じて純粋な色をした頭をほんの先端だけピョコリと覗かせていた。
ダメ、気持ちいい…。
祐羽は乳首ばかりで一向に構って貰えない自身へ自らの手を絡めた。
ジーン…と触れただけで一気に熱が集まる。
そこは既に先走りで濡れていた。
恥ずかしさはあるもののユルユルと拙い手つきで扱き始める。
「あっ、あっ、んっ、…っ」
普段自慰も殆どしないが、どうすれば気持ちいいかは僅かな自慰と九条との経験から分かっており、動かす手がはしたなくも止まらない。
止まらないどころか、九条から与えられる乳首の刺激に合わせて動きが早くなっていく。
扱きながら本能で腰を突き上げる形を取ってしまう。
絶頂までいけそうで、いけない。
でも、あと少し…
「手伝ってやろう」
「あっ…!!」
その言葉と共に九条の大きな手が祐羽の手の上に重ねられた。
戸惑う間もなく祐羽のモノは恐ろしい激しさで扱き出され始めた。
「ひゃんっ!!!?」
握り潰されるかと思う力強さと動かされる早さが相まって、激しすぎる衝動に声も出ない。
無理矢理上下に嬲られ陰嚢も刺激を受けて、祐羽は顎を反らせる。
「ーッ!!!!!」
乳首を音を立てて吸いつかれてバキュームの強さで声にならない悲鳴を上げると同時に、祐羽はその少年のままのソレから精を放った。
腰を上げ思い切り仰け反って射精している間も九条に乳首を食まれて陰茎をゆるゆると刺激され続け、祐羽は過ぎた快感にとうとう意識を手放したのだった。
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