怖い…っ！！ 怖いなんて思ってる場合ではなかった。 抱き上げられたと思うと隣室に連れて行かれて、ぽいっとベッドへ投げられる。 祐羽がバウンドする間も与えず九条が乗り掛かってきた。 それから着ている服をガバッと捲り上げられる。 「ひゃあっ！！？」 恥ずかしくて手で胸を隠そうとするが、九条の方が一足早かった。 両手をベッドへ縫いつけられて、有無を言わせず口を塞がれる。 キスはするが、こんな激しいのは久し振りで祐羽は目を白黒させた。 元々奥手で九条が初めての恋人である祐羽は、まだ慣れていないので、直ぐにグッタリしてしまった。 はぁはぁと胸を喘がせる祐羽の額と頬へ九条が優しくキスを落としていく。 その間も祐羽は目を閉じてキスを受け止めるだけだ。 一体どうして急にこんな事になったのか。 九条を怒らせた理由が分からないまま事は進む。 捲られたせいで露になった胸に唇が落ちたところで、慌ててストップをかけた。 「あっ、待って…待って下さい九条さん！！」 「待たない」 「ひゃうっ！！」 そのまま乳首にキスされ唇に含まれては、もうどうにもならない。 「あぁっ、ンッ」 優しくちゅくちゅく吸われ、舌でなぶられれば祐羽の乳首は立ち上がり後は快感を追うだけになる。 「ンッ、…ッ」 ダメなのにぃ～～～！！ 久し振りだけれど気持ちいいのとは覚えていて、もっとして欲しいという気持ちが頭を掠める。 けれど、ここは何としても九条から怒っている理由を聞き出さなければ！と気力を振り絞った。