633 / 1012

※24

射精後でグッタリした祐羽の先端は、まだピクピクと震えている。 精液が浴室の床へと放たれ、ふたりの熱気と共に空間に漂っていた。 「ハァッ、ハァッ、フゥ」 息を整える祐羽の背後で九条が宥める様に頭から背中へとキスを降らせる。 そのことに安心していたのも束の間、九条の腰がグリグリと祐羽の腰に擦り付けられ始めた。 「アッ?!」 もしかして、九条さん入れたいの?! けれど今はそんな元気はない。 しかも久し振りだから、いきなりなんてそれこそ無理だ。 少しの怖さと大きな戸惑いは、祐羽の反応から九条にも伝わったらしい。 「安心しろ。今日は入れない」 ホッとするものの申し訳なさも出てくる。 どうしよう…。 僕だけ気持ちよくさせて貰ったのに、九条さんはまだ…。 腰に擦り付けられる九条の性器は硬さを充分持っており、このままで収まるはずもない。 僕も、触ってあげたら…。 意を決して祐羽が申し出ようとする前に、九条が「ここ借りるぞ」と言って祐羽の太股に両手を添えた。 「え?」 どういうこと?と祐羽がキョトンとしたと同時に、太股の間に九条の逞しい雄がヌルッと差し込まれた。 えっ?えっ、…何? 「壁に手をついとけ」 そう言いながら九条に両手を壁につくようにさせられ、若干前屈みになった。 そのことによって、祐羽の視線は自然と自分の股の間から生えた九条の性器が丸見えになる。 !!! 視界の暴力だ。 射精したお陰で普通サイズに戻った自分の小ぢんまりした性器の下から、恐ろしい大きさと形をした九条のモノがふてぶてしく顔を出していた。 それはメルヘンとホラーくらい差がある。 九条さんの…うわぁぁ…!! 九条の性器の先端からは先走りが垂れる程に溢れていた。

ともだちにシェアしよう!