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「…っ、あ…っ!?」 射精の余韻に浸りたい祐羽だったが、九条はまだ終わっていない。 いつもより優しくしているつもりなのだろうが、元々の体格差や力の差は大きかった。 「やっ!!…あぅっ、アッ、アッ」 敏感になっている性器を容赦なく九条の逞しいモノで擦られ続け、気持ちいいを通り越して辛くなる。 止めて欲しいと願うけれどそれを声に出せない。 「ヒィ…、…ンッ」 なんとか訴えようとするものの叶わず、そのまま祐羽は射精後の脱力感に身を任せその場に崩れ落ちそうになる。 しかし、九条にガッチリと抱え込まれていてそれさえ叶わない。 祐羽はもう「んっんっ」と鼻から抜ける様な声を小さく切なく漏らすしかなかった。 九条さん、早く、早く終わって…っ、終わってぇ~お願いだからぁ…!! その願いが通じたのか否か、九条の腰の動きが更に速くなってきた。 「ハァッ、ハァッ」 もう直ぐ射精も近いのか、息も荒い。 その息づかいが耳に聞こえてきて、九条の興奮の度合いが伝わってきた祐羽も自然と心臓を高鳴らせていく。 辛かったはずの行為も気がつけば興奮を覚え、九条の熱を覚えている体が奥から火照っていくのが分かる。 痛いと泣いた性器もいつの間にか力を取り戻していて、2度目の射精も近いことを感じる。 ダメぇ…僕っ、またイっちゃいそうだ…ッ 「ンッンッンッンッ、ダメッ、アンッ、イっちゃう……ンンッ…ッ!!」 ビクビクッと祐羽が体を硬直させさっきよりも少ない精液を床へ放つと、九条がズルッと太股から自分の性器を抜いた。 息も絶え絶えの祐羽の背後で九条の性器は太股から尻へと移動し、ピストンは続く。 まだ続くのかと遠い意識の中でぼんやり思っていた祐羽だったが、手で尻たぶを掴み左右に開かれて意識が戻る。 「イクぞ」 「!?」 次の瞬間、自分の尻に熱いモノが掛けられた。 九条が祐羽の蕾へ向けて射精していたのだった。

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