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変な人だったな…。
「九条さんの知り合いか…。僕たちがつきあってるの知ってるってことは、九条さんが話したってことだよね?男同士なのに…。でもそれって、それだけ仲が良いってことだよね。友達かな?」
また九条が帰ってきてから聞けばいいか、と祐羽は手を洗いトイレを出た。
しかし、そこには待ってくれていたはずの白田が見当たらない。
「え?あれ?白田さん?!」
すると、廊下の角から白田がひょっこり現れた。
「ここです。すみません」
「お待たせしてすみませんでした…っ!」
「いえ。お腹大丈夫ですか?」
そう訊かれて祐羽はカァッと赤くなった。
どうやら大きい方と思われたらしい。
「ぜ、全然大丈夫です!ちょっと中に居た人と話をしてたら遅くなって」
「そうなんですか。それが、私は店員に呼ばれていまして…」
「店員さんに?」
どうしてだろう?とキョトンとする。
「どうやらトイレの真ん前で立っていることに客からクレームが入ったらしく…強面がトイレの様子を伺っているのは流石によくなかったですね」
「そんなことは…、それで廊下の角に?」
祐羽が訊ねると白田は頷いた。
「なので、」
「すまんがどいて貰えるかな?」
すると客と思われる中年の男が用を足しに現れた。
またしてもトイレの前で話し込みそうになり、祐羽と白田は待たせている皆の元へと戻ることにした。
戻ると案の定お腹の調子を心配された。
「大丈夫です。ちょっと鏡見てたら考え事しちゃって」
「お前らしいな。ぼ~っとしてるなんて」
そう中瀬が言うと、周りにワハハと笑いが起きる。
それに対して祐羽は苦笑いを浮かべるしかなかった。
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