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「それにしても…」 中瀬がソッと祐羽の頬に触れてきた。 「痛っ!」 「わ、悪りぃ」 「酷い…」 軽く触れられただけで祐羽は痛みを感じ声を漏らしてしまう。 その様子に中瀬は戸惑い、外崎が悲愴な顔をした。 祐羽自身は見えていないが、加藤に殴られた小さな顔は頬が赤く腫れて痛々しさ極まりなかった。 「俺がもっとしっかりしてたら…」 中瀬が苦しそうな顔をするが、中瀬の手首にもテープの巻かれた痕が残っている。 「そんなことないです。守ってくれようとしてくれたし…それに中瀬さんも怖い思いしたから…だから一緒です」と首を振った。 「それを言うなら私です。君たちふたりを守りきれなかった…」 「外崎さん」 中瀬が沈んだ声で名前を呼ぶ。 「外崎さん…顔、上げてください」 外崎は今にも泣きそうな顔をしていたが、祐羽のことばに気持ちを切り替えたのか「そうだよね。今は泣いたらいけないね」と唇を噛み締めた。 「そうだ、祐羽くん。足、見せて。恥ずかしいかもだど、ゴメンね」 中瀬の腕の中で安心しきっている祐羽はコクリと頷いた。 それを確認してから外崎は祐羽のズボンに手を掛けてるとゆっくりと下ろしていく。 そこへ視線を向けると白く細い太股に大きな青い打ち身があった。 加藤に殴られた時の物で、それを見た途端に外崎は顔を歪めて涙を溢した。 「ごめん、本当にごめん。あの時、アイツの機嫌を悪くしたからだ…っ」 車中で加藤が自分にイタズラを仕掛けてきたときのことを思い出して、外崎は後悔の念に駆られた。 「そ、それは違います!外崎さんも嫌な思いを…僕こそ助けられなくてごめんなさい」 「それを言うなら俺もだ!」 「そんな…祐羽くんも中瀬くんも十分、」 「いいや、俺がもっとしっかりふたりを守れていれば、」 それぞれが自分の責任だと、あの時を思い出し後悔に駆られた。

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