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「ったく、何だ?!」 一方の加藤は、邪魔されたことで不機嫌そうに怒鳴り返す。 「今連絡入ったみたいで、集合掛かりました」 「チッ。…分かった」 加藤が不満タラタラの様子で返事をする。 「いいところで邪魔しやがって」 そう言いながら加藤は自分の下から必死に逃げだそうともがく祐羽を名残惜しそうに見下ろしてきた。 「男もエロけりゃ、なかなかいけるな」 「ヒッ!?」 加藤はそう言いながら下半身を卑猥に祐羽のモノへと擦りつけてきた。 驚きに目を開いた祐羽の表情にニヤリと笑う。 硬くなったペニスにぐぐっと力を入れて「うっ、おぉっ」と声を漏らしながら腰を動かした。 気持ち悪い!! 青褪める祐羽に満足した様で息を上げながら、加藤がニタニタと笑う。 「あ~ヤベェ、ここ最近忙しくてな…」 「アッ!!嫌だっ!!」 「小せぇな」 それから加藤は祐羽のペニスを布越しに鷲掴むと小馬鹿にした笑いを含みながら二、三度揉み込んだ。 「そのうち可愛がってやるからな。それまで待ってろ」 加藤はそう言うと立ち上り便器に向かうと、性器を取り出した。 祐羽は慌て視線を外すと、粘着性のある音と加藤の「うっ、おっ、ぐぅっ」という声が耳に入った。 祐羽は耳を急いで塞ぐと、体を小さく丸めた。 「ふぅっ…」 辺りに独特の臭いが立ち込める。 ガッと軽く蹴られて思わず「痛っ」と声を漏らし、そこへ庇う様に手を伸ばした。 「じゃぁまたな」 そんな祐羽の様子に下卑た笑いを含み捨て台詞を吐くと、加藤は手も洗わず乱暴にトイレのドアを開けて出て行った。 トイレの床に残された祐羽は、呆然としていた。 た助かった…。 もしあのまま行為が続いていたとしたらと思うとゾッとする。 自分は男なのに、男からそういう対象にされる可能性があるのは経験から知っている。 だからといって、普通はこんなにも頻繁に起こることではないし、慣れるなんてことはない。 夏で暑いはずなのに身震いした祐羽は入れ替わる様に入ってきた見張り役の男に促され、漸くのろのろと身を起こした。

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