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「えっ?」 「やっぱり!!」 混乱で固まる祐羽の横で、体を起こした外崎が歯を食い縛った。 無情にも閉じられたドアに向かって外崎が「卑怯だっ!ちゃんと交渉しろ!!」と叫んだが返事はもちろん無い。 「外崎さん…っ」 立ち上がった祐羽が駆け寄ると、外崎が悔しそうに粒やいた。 「隆成さん達とマトモに交渉する気なんて無いんだよ、きっと」 「え?」 「何か権利の譲渡交渉とか、ナワバリ拡大目的かと思ったけど…違う」 外崎が青褪めた顔で視線を祐羽にゆっくりと向けた。 「初めからアイツらの目的は邪魔な隆成さんと九条さんを…」 「え…」 まさか…? 言われた意味が分からない。 祐羽の頭の中に九条が撃たれて倒れる映像が映し出され、目眩を起こしそうになる。 そんな…嘘だ…。 「祐羽くん!祐羽くん!!しっかりして?!」 外崎に肩を揺さぶられて我に返った祐羽は、ガタガタと小さく体が震えていることに気がついた。 九条さんが、九条さんが…殺されるなんて、嫌だ…! 「九条さんを守れるのは祐羽くんだよ!!」 「!?」 外崎の言葉に不安に揺れる目を向けると、そこには今にも泣き出しそうな顔があった。 「僕は何としてでも隆成さんを守りたい!だから祐羽くんも一緒に考えて、どうしたらいいのか」 「……」 「中瀬くんも今一生懸命に戦ってるはずだから、僕達も頑張ろう?諦めちゃダメだから!」 いいね、と念を押されて祐羽はゆっくりと頷いた。

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