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絶対にエッチなことしない! もしもされそうになったら噛みついてやる!! 祐羽は加藤をどう退けようかと頭の中で考える。 普段見せることの無い顔でフーフーと毛を逆立てる祐羽へ加藤は手を伸ばすが、外崎がサッと身を捩り寸でのところで後ろへと逃げた。 「いったい何のことを言って…」 加藤とのやり取りに外崎は祐羽を抱き締めながら加藤に訊ねる。 「ソイツに大人の嗜みを教えてやろうと思ってな」 「は?」 怪訝な表情で外崎が加藤を見る。 「つまり、ベッドで裸にして可愛がってやるって言ってんだよ。そんくらい理解しろ」 「なっ…!?」 漸く理解した外崎は急いで加藤の目から祐羽を隠す様に抱え込んだ。 「この子はまだ子どもなんだ!そんなこと、」 「だからだろうが。教えてやるよ~ガキにイチから十まで全部、手取り足取り懇切丁寧にな」 祐羽は確かにまだ大人ではないが、九条と恋人としての行為は何度も経験がある為、 加藤の言っている意味は十分理解出来ている。 その普段九条としている行為を好きでもない大嫌いな男とする姿が一瞬頭を過り、恐ろしさに小さく震えが走った。 今度こそ自分は加藤に…もし体を奪われたら、きっと九条はそんな自分を汚いと思うだろう。 どうしよう…?! 強姦され好き勝手された挙げ句、漸く再会した九条に嫌われ、別れようと言われたら…。 想像するだけで涙が溢れてくる。 いけないと分かっていても、つい最悪なことを考えてしまうのは最近の自分の悪いクセだ。 それだけ日常ではない経験が次から次へと襲って来ていた。 「祐羽くん…!」 そんな自分を抱き締めてくれている外崎がゆっくり優しく頭を撫でて落ち着かせようとしてくれるのが分かる。

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