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すると九条が頭と背中をよしよしと撫でてくれる。
気持ちいいなぁ~。
九条さんの大きな手、大好き。
尻尾があれば全力で振っていることだろう。
それくらい嬉しくて「くふふっ」と思わず声が漏れる。
「何だ」
九条も少し笑いを含んだ声で問いかけてくるが「何でもありません」と返した。
九条とこうしていられることが幸せで、ニコニコ笑顔が止まらない。
するといきなり腰を掴まれたかと思うと、コショコショと擽られて、祐羽は跳び跳ねた。
「うわっ、ひゃっ、九条さ、キャハハハハッ!」
体をくねらせて逃げようとするが、九条が放してくれるはずもなく、散々擽られて祐羽は朝から体力を消耗してしまった。
動けなくて九条の上で息を吐き、くったりとしていれば抱き起こされて膝の上。
大きな胸元にすっぽり包まれた祐羽が視線を向けると、九条が口元を緩め見下ろしていた。
「もうっ、九条さん。擽るの止めてください」
「さあな」
「あっ、それってまたやるつも、」
チュッと唇が啄まれれば、もう何も言えない。
祐羽は頬を染めて軽く睨むが、キスされることが嫌でないのは、九条にはお見通しだ。
祐羽は九条の顔が近づくと、静かに目を閉じた。
軽いキスから次第に舌を絡めるキスへと変わっていく。
まるで食べられるかの様に激しく舌を吸われ、祐羽の腰は甘く痺れた。
「くぅ…」と仔犬みたいに声を漏らした祐羽は、キスに翻弄されているうちに、あっという間に脱がされて上半身が露になる。
それと同時にベッドへと再び逆戻り。
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