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体を繋げない時でも隙があればエッチに持ち込み、根気強く後をならしていった九条の努力の賜物である。
そのお陰で…これをお陰というのは少し可笑しな話ではあるが、祐羽としてはこうして九条を受け入れられる様になっていた。
今でも大変なことには変わりはないのだが…。
初めはどうであれ、今は恋人に抱かれるという喜びを知った。
とはいえ、祐羽が男を受け入れるまでに時間が思ったより掛からなかったのは、元々そういう対応しやすい体を持っていたのかもしれない。
「あっんっ、ンッ」
暫くして九条の長い指を四本難なく受け入れた頃、漸く熱いペニスが入れ替りに蕾へと押し当てられた。
「あっ、あっ、あっ」
数回擦りつけ、それから力を加えられた。
「あぁっ、んっ!!」
そして、少しずつ含ませ途中で勢いよく挿入されるとベッドへ再び倒される。
「ハァッ…!ンッ、あっ、んっ」
上から覆い被さった九条に思い切り腰を打ち付けられて、祐羽はガクガクと全身揺さぶられた。
「あっ、あっ、あっんっ、ンッ、ンッ、ンッ」
抱える形で閉じ込められ、キスをされつつ乳首を吸われながら後腔を太く長いペニスで容赦なく突かれる。
肌がぶつかる音、後腔が掻き回される水音、キスで絡まる唾液。
それから九条の熱い吐息。
祐羽は耳からも音に犯され、感じすぎて「あぁっ…」と泣きそうな声を漏らす。
セックスなんて九条が初めての相手で、他に経験がないから分からないが、こうも気持ちいいのだろうか?
気持ちいいを越えて人間として再び立ち上がれなくなるのではないかと思うほどダメになる快楽だ。
もしも他の男に抱かれても同じくらいに感じてしまうのだろうか?
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