そうだ。 ここは九条さんの家だった。 「はぁ…良かった」 ついあの出来事が甦りそうになり確認してしまったが、もう大丈夫なのだ。 分かってはいても、脳が勝手に警戒してしまう。 けれど、目を開け隣を見れば九条が居る。 それだけで安心して、いつもの自分に戻れた。 この調子なら、数日もしないうちに憂いも晴れるだろう。 呑気な自分だからこその能力だ。 安心したら急に喉の渇きを感じて、祐羽はゆっくりと九条を起こさないよう静かにベッドから出た。 体はガクガクだが、なんとか歩けない事はない。 裸のままだが、九条以外の誰かに見られるわけでもない。 それに、喉を潤した後はシャワーを浴びたいので「着なくてもまぁいいか」と、キッチン目指してプルプルしながらペンギンよりもゆっくりと向かった。 相変わらず受け入れた場所は、まだペニスを入れている感じがするので可笑しな感覚だ。 「ううっ、この感じ慣れないよ」 違和感を感じつつも前へと進む。 九条に中に出されたが、祐羽が力尽きた後に綺麗にしてくれたらしく、受け入れた場所も股間回りもサッパリしている。 とはいえ、きっと腫れてしまっているアソコを想像して怖くなる。 実は綺麗にした後に薬まで丹念に塗られているので、まだマシだったりするのだが。 いつも翌朝被害が最低限なことには、九条に感謝しかない祐羽。 実はその最中も敏感に感じて無意識に悶え、それを楽しまれていることを祐羽は知らない。 知っていれば恥ずかしくて倒れる事は間違いないだろう。