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「俺は仕事だが、お前はこっちでコイツと遊べばいいと思って連れて来てやっただけだ」 「え…でも、お手伝いが、」 「いらん。今回お前の領分はねぇよ。必要があれば呼ぶ」 そこまで言われて外崎は息を詰めた。 唇を噛み締め、それから紫藤に「ありがとうございます」と涙で礼を言い頭を下げた。 「感謝しろよ?」 その言葉にコクコクと頷く。 「やっぱり泣き虫じゃなぁ、お前は…」 「だって…」 外崎は再び紫藤の胸元に顔を埋めると、泣きながらも笑顔で笑った。 そんな訳で今、祐羽は外崎と中瀬と一緒に九条の家のリビングで顔を合わせていた。 「いや、本当にビックリしました」 中瀬が外崎との再会の時を振り返った。 急遽呼ばれ、慌ててマンションまで来てみれば眞山どころか、身内以外の組員も半数近く揃っており、本当に驚いたのだ。 訳も分からずだったが、祐羽の護衛兼お遊び係で呼ばれたのだろうと部屋に入ってみれば、まさかの外崎が居たのだから。 「ゴメンね」 「そんな謝らなくてもいいですよ。だって俺、嬉しいですもん!こうやって、また直ぐに会えて」 「三人で会えて本当に良かったですね」 祐羽の言葉にみんなで視線を合わせてふふふと笑いあった。 ここには、祐羽、中瀬、外崎以外は誰も居ない。 玄関の外、エレベーターホール、駐車場には組員が待機していて、安全策は文句なく。 対策をして安心した九条と紫藤は、裏の仕事へと出掛けて行った。 てっきり九条は休みだと思っていたが、どうやら紫藤と合流してからやることがあったらしい。 少し大がかりなのか、夜遅くなる可能性を伝えられ、護衛の組員を置くと振り返る事なく足早に出掛けて行った。

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