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護衛を置いて行ったとはいえ、やはり心配なのか、外へ出てもいいが必ず何処へ行くか連絡と、組員を連れて行くことや移動は車を徹底されてしまった。 そこまで心配しなくても…と思いながら『いってらっしゃい。気をつけて』と見送った。 普段なら寂しく思い気持ちも沈むが、今は仲良し三人組が揃いワクワクの方が勝っている。 寂しさを埋めてくれる存在の有り難さに、祐羽をはじめ中瀬と外崎も感謝していた。 「さて、どうしますかね?」 部屋に三人ぽっちりになり中瀬が訊ねると、祐羽が空腹を訴えた。 少食のクセに、お腹の時計だけは一丁前なのである。 そんなわけで三人は、ご飯を食べに個室のある和食の店へと出掛けて来たのだが…。 お供の組員が駐車場で待機するというのを三人で説得。 店内で飲食出来る事に感謝をする組員達に頭を下げてお礼を言われてしまい、駐車場で注目を浴びてしまった。 オマケに強面揃いなのだ。 「いいですから頭を上げてください。私達がお世話になるんですから」 「「任せてください!!」」 「「「しっかり守りますんで!!」」」 「優しい…外崎さんは本当に素敵な方ですね」 「えっ、いえ。そんなことはないですけど…ありがとうございます」 美人な外崎に優しく言われニッコリ微笑まれて、あからさまに気合いを入れ直しデレる組員。 そんな同じ旭狼会の仲間を中瀬が(この人達マジで恥ずかしい…!)と思うのだった。 漸く店内に入り、祐羽達は個室、旭狼会と紫藤組の組員達は個室の側のテーブル席へと座り、それぞれ料理を注文した。 祐羽は天婦羅定食、中瀬はトンカツ定食、そして外崎は限定の小鉢彩り定食を頼んだ。 暫くして運ばれて来た料理の豪華さに目を輝かせ、どうたらこうたら話ているうちに、三人の会話は自然と、広島でのあの事件へと入っていった。

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