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「うわあっ!!?」 振り返ると同時に体が宙に浮かび上がって、驚きに声を上げてしまう。 脇から入れた手に抱えあげられ、クルリと向きを変えられた。 何なんですか?と眉を寄せると九条が「…犬」と、意味の分からない事を言う。 何を思い描いているのか。 九条は面白そうな表情を見せているが、一体何が面白いというのか。 そして、どういう意味で言ったのか分からずプンッと怒って見せるが効果は無く、逆にまた笑い出してしまった。 「さて、風呂で綺麗にしてやろう」 漸く笑いが収まったらしい九条が、気持ちを切り替え恐ろしい言葉を投げてきた。 「えっ?!」 「隅々までしっかりな」 その表情に嫌な予感がした祐羽はバタバタと暴れ出す。 「わーわーわー!!いいです、いらないです!!」 「遠慮するな」 あまりに暴れるので、懐かしの小脇に抱えるというスタイルで運ばれていく。 もう、こうなれば大人しくするしかないのだが、やはり恥ずかしい事をされると思うと抵抗したくもなる。 下ろされたと同時に逃げ出そうとしたものの、単純な作戦は読まれていたらしく直ぐに捕獲された。 あっという間に全裸にされた祐羽は、またしても小脇に抱えられて浴室内へ。 「ちょっ、九条さんソコは…!ヤダヤダ、やめてください!」 洗うと称して散々エッチな事をされ、漸く終わった頃にはグッタリ。 そんな自分を九条が抱えて湯船に入ってくれた。 エッチ疲れた…。 祐羽は眉をへの字にして溜め息をひとつ。 きっとこの後、ベッドで抱かれるのは確実だろう。

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