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その復活した姿に、組員達は安堵した。
これで怒られる心配はなさそうだ。
「それじゃぁ、ここで」
外崎の言葉に組員達は頷いた。
目立ち過ぎる為、ここでお別れだ。
三人はお付き達へ手を振り別れると、並んで歩きエントランスへと向かった。
敷地内へ一歩入ると外の喧騒が嘘の様で、緑の陰が涼しく、木漏れ日が癒しを与えてくれる。
都会のオアシスとはこういう事かもしれない。
「は~涼しい」と思わず祐羽の口から溢れ出た。
辿り着いた入り口の自動ドアから中へ入れば冷房が効いていて涼しく、祐羽達はホッと息を吐く。
まだ入り口だというのに、既にキラキラ感が漂う豪華さ。
「既に凄いな」と中瀬が思わずキョロキョロするのに、祐羽も同じく不審者の様にキョロキョロとした。
奥には郵便宅配関係を受け付ける案内のプレートが確認出来、どうやら専門のスタッフが常駐しているらしい。
「え?そんな係の人も居るの?」
「俺達の非常識は、セレブの常識なんだ」
祐羽の困惑に中瀬が同意して、外崎も「凄すぎるね、ほんと」と頷くと「外崎さんの住んでる紫藤さんの家も超バカでかいって知ってますよ…」とジロリと見つめる。
「いやっ、でもっ、造りもだしサービスとかも全然違うから」
「いえ。あの大きさで高級車並んでそれはないです。あと、お手伝いさんとか居る時点でセレブですから!」
中瀬は「外崎さんの主張は認めませんから~」と口を尖らせて、祐羽は(外崎さんもセレブなのか。確かに上品だもんね)とポケーっと、その美貌を見つめるのであった。
「ねぇねぇ、早く中に入ろうよ?」
中瀬からのジトっとした視線に耐えられなくなった外崎に促されて、祐羽は「じゃぁ」と
九条からスペアのカードキーを預かっているので、それを使ってさっそく…。
「あの~、これ。どうやってやるんですか?」
「おいっ」
そんな祐羽に中瀬がツッコミをしつつ、使い方を伝授する。
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