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「………え?」 意味が分からず、沈黙の後に間抜けな声を出しながら首を傾げた。 えーっと…白と黒ってどういう意味? 「暗い部屋より明るい部屋の方が、お前も安心して過ごせるだろう」 そういう意味?! 時々理解できないんですけど、九条さん!! 「だから隣の空けていた家を白で揃えた」 「わ、わざわざですか?!」 全部言わせるな、分かるだろう?と睨まれてしまった。 「確かに明るい部屋の方がいいですけど…」 初めて連れて来られた部屋がこっちだったら余計に怖かったに違いない。 でも、会ってそんなに経ってなかったのに、その時にはもう準備してくれたって事だよね? 「九条さんが、僕の為に…」 そこまで考えてくれてたという事が嬉しくて、ウルッとしてしまう。 初めてが無理矢理だったことはもう既に過去の事で、この話を聞いた今、あの時の九条に会ってお礼を伝えたいくらいだ。 祐羽はうるうるとした目をキラキラ輝かせて九条を見つめた。 「九条さん、僕の為に本当にありがとうございます。九条さんが僕の事、あの時から凄く大切に思ってくれてたって知って、とっても嬉しいです!そういえば九条さん、僕に一目惚れって言っ、むぐぅーっ?!」 「もう黙れ」 舌打ちした九条が苦い顔して手で口を塞いできたので、祐羽は手から逃れようとモゴモゴ言いながら抵抗する。

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