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「おい。祐羽」 九条に呼び掛けられても夢の世界へ旅立った祐羽は返事をするはずもなく、色気もムードも何も無い。 お子様体型を広いベッドに無防備に投げ出して、すぴすぴ眠っている。 これでは恋人時間を朝まで楽しむ等、あと何年も先にならないと無理そうだ。 「ガキだな」 呆れた九条が溜め息を吐くのは何度目だろうか。 「いや、ガキだったな…。まぁいい」 それでも楽しむ方法はある。 眠っている祐羽は好き放題にされても文句は言えず。 太股の裏を持って尻を上げる形にされ、蕾が九条の眼前に。 普段ならここで恥ずかしさに抵抗しているだろうが、今は夢の中だ。 なので意識が無いのをいいことに九条にあっさり蕾をペロペロされてしまう。 ヒクヒク反応を示す蕾に九条が丹念に舌を這わせれば、祐羽の吐息にも熱が帯びてくる。 「ンッ…んぅ?…アッ、…ッ」 思い切り舐めたり舌先で捏ねられれば、寝てはいても違和感があり、面白い程にピクピクしては逃げを打つが許されるはずもなく。 その反応を存分に楽しまれつつ後ろを開発されていることなど、呑気に朝まで爆睡をする祐羽は知る由もないのであった。 ◇◇◇◇◇ 翌朝。 「んぅ…?」 エアコンの効きが良すぎるのが災いしてか、体が冷えた祐羽はブルッと震えると、半分寝た目を閉じた状態で温もりを探した。 寝相があまりよくない祐羽は、夜中広いベッドをコロコロしては遠出をし、のそのそ九条の元へ戻り、またコロコロを繰り返しているが、もちろん本人に覚えはない。 実は、それに気がつきベッドから落ちるのを心配した九条に元の位置へと戻して貰っている。 しかし、例え九条が先手を打って懐に抱えていても小柄なのを生かしてか、いつの間にか上手い具合にモゾモゾと抜け出してしまったりも。 睡眠の自由を謳歌する、本当に迷惑な寝相の持ち主である。

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