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着替えを終えて三人仲良く教室へ戻った祐羽が席に着くと、直ぐ様小野と賀川がクーポンを手にやって来た。 「ほら、クーポン」 「はい、どうぞ王子。お納めください」 「ふたり共、ごめんね。本当にありがとう」 賀川が冗談めかすので祐羽は苦笑しつつ、クーポンを受け取りながら感謝して頭を下げる。 こんなに優しいクラスメイトと友達、いや祐羽的には親友と思っているが、仲良くさせて貰い本当に嬉しくて仕方ない。 (僕、本当にふたりと友達になれて良かった。嫌われない様に感謝の気持ちでいないと) ふたりの為に何か出来る時はしようと心に決めて、クーポンを取り出した財布の札入れに折れない様入れた。 「前から思ってたけど、お前の財布…」 「お財布?」 賀川に言われて不思議な気持ちで財布を見つめた。 「まぁ鞄もだけど」 鞄と財布は少し前に使わないからと新たに九条がプレゼントしてくれた物で、素敵なデザインなのは確かだが、それとは別に何か言いたそうなふたりに首を傾げる。 「これブランドもんだよな?」 「えっ、ブランドなの?!」 小野に言われて驚く祐羽に「お前知らずに使ってたのかよ」と呆れられてしまう。 ちょっと貸してと言われて渡せば「これルーイ・ウィストンのモノトーンシリーズだぞ。財布は十万とか、鞄は二十万はするだろ」と言われる。 「えぇぇーーーっ!?そんなにするの?!知らなかった…」 九条がプレゼントという時点で素敵な物とは思っていたが、さすがに値段がそこまでするとは思っておらず、まさかの金額に衝撃を受ける。 ※祐羽と九条のオメガバース編をリメイクして新たに始めました。こちらの本編とは別世界の完全新作です。よければそちらもご覧ください。

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