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そんなわけで合流した三人はせっかくなので夕食を食べに行くことにする。
既に夕食の準備を始めていた母には悪いが、許可を貰い外崎オススメのお店に向かう。
いつも九条に連れて行って貰うのは高級な店が多いが、外崎が案内してくれたのはちょっとお洒落なビストロといった雰囲気の店だった。
「僕が時々来てるお店で、美味しいし値段も優しいんだよ。ここならお財布気にしなくてもいいでしょ?」
三人はお互い遠慮するタイプの為、自分の物は自分で払うを実践している。
そこで三人の時はなるべく気軽に入れる店を選んでいるのだが、祐羽は店を知らないのでいつも二人に任せていた。
「外崎さん!」
店に入り若い女性店員に案内されて奥のテーブル席に向かっていると、カウンター越しの厨房から外崎を呼ぶ男の声がした。
そちらを見れば二十代後半から三十代と思われる男が奥から笑顔で出て来た。
「こんにちは」
「こんにちは。どうぞゆっくりして行ってください!」
「ありがとうございます」
どうやら服装からしてシェフであるこの男と外崎は顔見知りらしい。
笑顔で礼を述べ終える前に、外崎の護衛を努める男がズイッと視界を遮った。
「外崎さんも天然だからな…」
「?」
苦笑いする中瀬の言葉に、祐羽は理解出来ずに頭の中でハテナを浮かべながら案内されたテーブルに着いた。
さっそくメニューを開いて選ぶ事になって全員お手頃価格のランチに即決。
メインが選べるので、外崎は魚のソテー、中瀬はハンバーグ、そして祐羽は海老フライにして注文をした。
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