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◇◇◇◇◇ それから再び忙しく過ごしていれば週末。 祐羽はいつものように中瀬の迎えで車に乗って九条の家へと向かっていた。 そんな車内で、文化祭の準備がほぼ終わった事を中瀬に伝えていた。 「もうクラスの準備はバッチリです!あと言うのを忘れていたんですけど、バスケ部の方でもゲーム出店するんです」 文化祭ではクラスの他に部活の方でも出店する事になっており、そちらでは単純明快にシュートゲームを企画している。 クラスで当番が終わったら次は部活での当番もあってなかなかに忙しい。 「バスケ部の当番が最初で、それからクラスなんです。終わったら中瀬さん達と一緒にお店をまわりたいんですけど、いいですか?」 一緒に校内を散策することを楽しみにしていた祐羽が訊ねると中瀬が「いいけど」と言ったが、少し考える様子を見せた。 「でも、お前も友達と一緒に見てまわったりするんじゃないのか?大丈夫か?」 「あっ、大丈夫です。仲のいい友達は当番の時間が違って休憩合わないし、彼女とか他の友達とまわったりするみたいなので」 確かにそれも考え少しだけでもと思ったのだが、残念ながら時間が全く合わなかったのだ。 その分、中瀬と外崎と一緒に楽しみたいと思っている。 「本当に今から楽しみです!」 「俺も。でもな、会長差し置いて申し分ないんだけど。…俺、これでも部下だからな」 「…本当は九条さんにも来て欲しかったんですけど、お仕事だから」 それに第一、九条の様な立場の男が仕事がないからといっても文化祭なんて小さな学校行事に来てくれるはずもないのだ。

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