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(お父さんの気持ちは嬉しいけど、ちょっと恥ずかしかった) 視線を浴びて顔を赤くし裏へ戻る祐羽に、まるでホストの様な出で立ちをした友人ふたりが声を掛けてきた。 「おいっ、月ヶ瀬!」 「お前のオヤジおもしれーな!!」 小野の言葉に賀川もうんうん頷いている。 「うん、ありがとう。でも長居しちゃってゴメンね。でも、お父さんいつもあんな感じなんだぁ…」 申し訳なさから、祐羽は力なく亮介の騒ぎについて謝った。 「えっ?いつも?!」 「あんな親バカなのか?!あっゴメン、親バカとか言って」 慌てて言葉を引っ込めた小野に祐羽は緩く首を振って「ううん。ほんとの事だから…本当にゴメンね」と頭を下げる。 「いやいや、そこまで謝らなくても」と賀川に肩を掴んで慰められるが、本当だろうかと情けない顔で賀川を見上げる。 「うっ!お、…面白かったのもあるし」 一瞬声を詰まらせつつも賀川が言い切る。 「…ホントに?」 「「ほんとほんと」」 友人ふたりのニッコリ笑顔に、祐羽は漸くホッとする。 「良かった~。でも、お父さんには注意しとくね。あっ、お客さん増えてきた!」 昼時になり客が増えてくるのを確認した祐羽は、友人ふたりに「じゃぁ僕、戻るね」と裏側へと若干足取りを軽くして戻って行った。 そんな自分を見送りながら、小野が「親バカか…。挨拶の時ヤバイかも」と呟けば、賀川も「確かに許して貰えそうにない…」と呟く。

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