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「ほら指名のクーポン!なぁっ、あの人誰?!早く来いよ!!」 クーポンを渡した相手で、来たのが誰だかは分かる。 (中瀬さんと外崎さんが来てくれたんだ!!) 嬉しさに笑顔を爆発させた祐羽は「ちょっと行ってくるね」と鈴木達に声を掛けて暗幕を出た。 するとカフェ会場の教室内の視線は入り口へと一斉に向けられており、その視線の先には思った通り中瀬と外崎のふたりが居た。 (中瀬さんと外崎さんだ!!本当に来てくれたんだ!) 祐羽は嬉しさと、ちょっとの照れ臭さを浮かべながらふたりの方へと近づいて行く。 店員に囲まれる形のふたりを見て、別次元のオーラを放っているのが分かる。 (ううっ、眩しい!なんだか中瀬さんと外崎さん本当に光ってるんじゃ…) 特に派手な格好をしているわけではない。 どちらかというと、コスプレしている店員の方が目立ってもいいと思うのだが、若干霞んで見えてしまうのは身内贔屓だけではないだろう。 だが、顔は綺麗な作りをしているし、スタイルもいいので目立つなという方が無理だろう。 まるで芸能人でも来たかの様で、これではカフェが混乱してしまう。 祐羽は「なっ、中瀬さん、外崎さん!」と頑張って声を上げた。 すると一気に自分へと視線が向いて、うっと縮こまる。

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