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「「会、長…?」」
イケメンと誉められたことよりも中瀬の言葉に小野と賀川は反応を示したが、祐羽は話を続ける。
「いつも本当に仲良くしてくれるし、助けてくれる頼れるお友達なんです!」
「「月ヶ瀬…!!」」
そんな風に紹介すると、ふたりは感激といった様子で自分を見つめてきた。
「いつもありがとう」
丁寧に礼を伝えれば、ふたりは大したことはしていないと謙遜した。
そうは言うが、自分がどれほど助けられてきたか。
祐羽は改めて感謝の気持ちでいっぱいになった。
「あっ、ふたりにも紹介するね。いつも僕と仲良くしてくれている中瀬さんと外崎さん」
紹介された中瀬と外崎がニコッと笑顔を浮かべれば、小野と賀川だけでなく教室内もザワッと沸く。
「本当にいつも祐羽の面倒をみてくれて、ありがとうな。これからもヨロシク」
中瀬の言葉に「「はい!」」と元気よく応えた小野と賀川。
「ふたり共、いつも祐羽くんを助けてくれてありがとう。僕は側に居られないから、これからも仲良くしてあげてけれるかな?宜しくね」
あまり顔を見てなかったふたりは、外崎から間近で見つめられ、顔を紅くしながら「は、はいっ!」「任せてください!」と珍しく動揺していた。
思わず心が傾きかけたことは、お互いに内緒だ。
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