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「さて、そろそろメニュー決めないとな。長居しすぎたら迷惑だし」
「そうだね。お客さん待ってるもんね」
自己紹介が終わったところで、中瀬がメニュー表に視線を落とす。
学校行事なので大したメニューはないのだが、それなりに頑張っている。
ジュースや紅茶にコーヒー、ちょっとした小さなパフェに焼き菓子とケーキもあって外崎も「迷っちゃうね」と声が弾む。
そうして少し逡巡して、中瀬は炭酸にパフェ、外崎はオレンジジュースとケーキに決定する。
コーヒーと紅茶だと祐羽の担当ではないと知り、ジュースを選んでくれる辺り優しさが伝わる。
「じゃぁ僕、ジュース入れて来ますね!ちょっと待っててください」
顔をキラキラさせて頬を紅潮させた祐羽は、パフェとケーキを親友ふたりに任せると、自分はジュースを入れる為に裏へと急いで戻る。
(炭酸とオレンジジュース、炭酸とオレンジジュース)
忘れないようにと、脳内でメニューを繰り返しながら鼻歌も交えて裏へと戻った瞬間「ちょっと!」と声がして反射的に振り返る。
するとそこには鈴木が可愛い衣装とは裏腹に不機嫌そうな顔で立っていた。
「あの人達誰よ?」
「えっ、あ…知り合い。と、友達?」
「友達ィ?何で疑問系なのよ。どうでもいいけど、自慢のつもりで呼んだんでしょ」
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