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先程までのやり取りが少し心に刺さった祐羽だったが、鈴木との関係は一朝一夕ではどうにもならないのだと諦め気持ちを切り替える。 「ジュース作りに集中だ」 紙コップへ溢さぬよう慎重にジュースを注いだ祐羽は「よし」と達成感を味わった。 「ちょっと月ヶ瀬くん。ジュース入れるのに何分掛かってるわけ?ほら、急いで急いで!」 「あっ、う、ありがとう」 河村にお盆を渡されつつ急かされて祐羽はアワアワしながら準備を整えてホールへと向かった。 (僕の初仕事だ…!) 祐羽はドキドキしながらジュースを運ぶ。 その高揚した様子で登場した祐羽に、外崎は(可愛いな)と微笑ましく思い、中瀬は(ニコニコはいいけどヘマすんなよ~)と持っているお盆の不安定さに気が気じゃない。 そんなふたりの元へ無事に着いた祐羽は「お待たせしました」と照れ臭そうにしながらジュースをそれぞれの前に置いた。 「ありがとう、祐羽くん」 「サンキュ」 「どういたしまして~。ゆっくりして行ってくださいね」と返した。 テーブルには既にケーキが運ばれており、ジュースも揃って簡易ながらも喫茶になっている。 「ゆっくりはするけど、お前の休憩いつ?一緒に回るだろ?」 中瀬に訊かれて祐羽は頷いた。

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