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「外崎さん…」 外崎の言葉に中瀬も決意を新たにする。 「俺も嬉しいです。だから絶対に旭狼会をトップにして誰にも邪魔されない組にしてみせます!」 トップに立てば誰も文句が言えなくなれば、それは結果的に裏社会へ平和をもたらすことになる。 今よりもっと三人で安心して過ごすことが出来る未来を思い描いて、中瀬は「お互いに頑張りましょうね」と拳を握った。 それに対して外崎も真似して「がんばろ?!」と返した姿に(…年上なのに可愛いすぎる)と中瀬が呆れているところへ着信が来た。 『もしもし、僕です』 「オレオレ詐欺もボクボク詐欺も受けてません」 『違います違います!中瀬さん僕です!僕っ、あっ、祐羽です!!』 電話口の向こうで慌てふためく祐羽の様子に苦笑を浮かべた中瀬は「分かってるって。当番終わったんだな?」 「あ~良かった。はい、終わりました」 祐羽の声から表情が簡単に想像できる中瀬は、笑いが堪えきれない。 「じゃぁ迎えに行くから教室の前で待ってて。そこ集合な」 そうして通話を切った中瀬に外崎が嬉しそうに「行こうか。文化祭巡り楽しみだね」と声を掛けた。 当番を終えた祐羽が教室の前に出たところで「おーい」と声がして、横を見れば中瀬と外崎が隣の教室から出てくるところだった。

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