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「もちろんです!」「お任せください!!」と一気にテンションを上げた元部長と元副部長の声に一同倣えで頷いた。 そうこうしていれば順番が回って来て、祐羽は張り切る。 「三回お願いします。僕と中瀬さんと外崎さんの分で」 「いやいやいや、俺はいい。やらないから」 「僕もいいよ。祐羽くんがやる姿、撮ってあげるね」 中瀬はキッパリと言いきり、外崎はスマホを取り出すと写しやすい場所へと移動する。 「えぇ…そうですか?僕だけ申し訳ないです」 「いや、申し訳なくないから」 中瀬に押しやられて祐羽は眉をへの字にしたまま「じゃぁ一回で」と指を一本化立てた。 「頑張って、祐羽くん!」 「よーく狙っていけよ!」 まるで子どもの運動会へ駆け付けた保護者の様に外崎と中瀬からの声援を受け、祐羽は手にしたボールに力を込めた。 バスケ部らしくバスケットボールを簡易のバスケットへ入れる単純ゲームである。 別にも小さいボールを使用するゲームや子ども用に簡単なゲームも用意してあるが、祐羽は曲がりなりにもバスケ部員。 ここは日頃の練習の成果を発揮する時ではなかろうか。 中瀬と外崎にカッコいいところを見せようと、キラリと目が光る。 数回ダムダムと床にボールをついて、真剣に構えた。

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