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室内は不気味な飾りとパネルのオンパレード、謎のアイテムが所狭しと置かれ雰囲気は最悪で、呪いの人形と銘打ったどこぞの部族人形と視線が合った瞬間、祐羽はブルブルと震え首をブンブンと振って否定した。
「あっ、違います、違います!押されて入っただけです!僕仲間じゃギャーーーッ!!」
すると突然人形の首が少し動いた気がして祐羽は悲鳴を上げた。
「うるせぇ」と廊下で動けなくなってイライラした中年の男性客が無情にもドアを閉めてしまう。
「待って待って、僕出ます!開かない!?開けてくださいぃぃ!」
「外、人でぎちぎちだから開かないよ。開いても入り込む空間ないから」
そう言ったのは、オカルト研究会の部員らしき真っ黒なフードを被った男子生徒だった。
目元まで隠れていて顔はハッキリとは見えないが、祐羽と同じくらいかそれ以上に真っ白な手をしている。
薄暗い部屋でぼんやりと浮かぶシルエットが滑らかに動く。
「まぁ、ゆっくりしていきなよ。とって食ったり、闇鍋の材料にはしないから…たぶんね。ふむ。君、なんだか生け贄っぽい顔してるね」
「うわぁーッ!僕、美味しくないのに何で!?」
「美味しくないかどうかは悪魔が決めることだ」
ガクブルする祐羽は男子生徒と部族人形から一番離れた場所へダッシュで逃げた。
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