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食事中にキスされることは殆んど無いので、その不意打ちに頬を真っ赤にしてモゴモゴしてしまう。 なんだか今日はやたらキスをしてくるような?と祐羽は九条を見上げた。 (うっ!) 整った顔、濡れた髪、上半身裸で色気駄々漏れな九条に全身がカッと熱くなり、祐羽は慌てて顔を前に向けた。 付き合って半年は経ち関係性も十分とはいえ、九条のこういう所にはまだ慣れていない。 それどころか、この先慣れることがあるのかも疑問である。 無心だ!と自分に言い聞かせ勢い良くモグモグさせ始めると、九条も離れていった。 (よ、良かった…) あれ以上、側に居られたらご飯どころではない。 そのままリビングから居なくなった九条を確認した祐羽は、大きくホッと息を吐いたのだった―が、これはこの後起こる出来事の伏線だったのだ。 食後まったり過ごし、お風呂で汗を流し着替えを済ませると、リビングを覗いた。 「あれ?九条さん、居ない…」 寝室かなと直ぐに向かいドアを開けて部屋へ入ると、既に九条はベッドでスマホを見ていた。 「九条さん、もうベッドに入っていたんですね。お仕事大変だから、お疲れですもんね」 そう言いながらゴロリと隣へと入り横になった。

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