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キスに翻弄されている間にも祐羽は九条にパジャマをはだけさせられていた。
露になった胸に唇が落ちてきて舌で転がされれば小さな乳首も直ぐにツンと上を向く。
それを含まれては弱い祐羽は「あぁっ」と小さく啼くしかない。
どこもかしこも性感帯になりそうな程に、行為の時は感じてしまう。
九条と付き合い始めて何度か体を重ねていくうちに、自分が次第に敏感な体になっていくのを感じていた。
どちらかといえば淡白だったはずだが、九条に求められるとあっという間に体が火照る。
その証拠に握られたペニスからは既に快楽の蜜が溢れはじめていた。
「あっ、あっ、九条さんっ」
乳首を吸われペニスを上下に扱かれれば、まだまだ初心者な祐羽が上りつめるのは早い。
「あっ、あっ、あっ、」
切羽詰まった声に合わせて九条に激しく扱かれ「ンッ、ダメッ、ダメ…っ」と掠れた声を上げつつ、仰け反り下半身をビクビクさせながら祐羽は達した。
そんな自分の達した顔をどこか満足そうに九条に見られているなど、祐羽が気づくはずもない。
射精した疲れに胸を喘がせて呼吸を整えているうちに、あれだけ火照って九条を求めていたはずの体は満足を得て下火になっていく。
それと同時に、お子さま祐羽は急に眠くなってきて―。
「…おい」
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