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第6話 番外編(初めての日※)

僕はスーツ姿に身を包み海人の家に向かった。ピンポーンとチャイムを鳴らした。ドアの向こうから「開けてるから入れー」と声が聞こえ僕は小さく挨拶をしながらお邪魔した。 部屋の方を見るとネクタイを結ぶのに悪戦苦闘している海人の姿があった。 「何してるんだよ。僕が結ぼうか」 「頼む」僕は海人に寄りネクタイを結んであげた。 「できたよ。こんな感じでいいかな」 「ありがと。結城が来てくれて助かった」実際僕も結べず朝、父に教えてもらったことは内緒にしておこう。 「そろそろ時間だしもう出よ」 大学に行くと正門の前で写真を撮るための長い列が出来ていた。僕たちもその列に並び写真を撮った。海人のスーツ姿を写真にできて嬉しかった。 式典の会場に入ると今まで通ってきた学校の10倍くらいの学生がいて驚いた。学長の長い話も終わり僕たちは近くのファミレスで昼食にした。 僕たちの周りにも入学式を終えた人たちだろうか、スーツ姿の若者が多くいた。彼らの喧騒から逃れるために僕たちは素早く食べ、店を出た。 「結城、夜何食べたい?」 「うーん、、鍋」なんでもいいと言いたかったが経験上何か答えるのが正解だと知っていた。 「鍋かー白菜、豆腐、人参、肉、うどんこれくらいの材料なら家にあるけどいいよな?」 「いいよ」 夜になり海人と鍋をつつきながらテレビを見た。笑うタイミングが同じで気が合うのだと実感した。お腹も膨れてきたころ 「そろそろお風呂に入りますかー。結城先に入っていいぞ。俺、洗い物してるから」 「いや、僕が洗い物するよ。なんでも海人に任せてられないし。だから海人が先どうぞ」 「なら、そうさせてもらうわ」と言って立ち上がりお風呂に向かった。 海人がお風呂に入る音が聞こえて僕は今日泊まるんだ。初めて貰われるんだ。僕の頭は海人のことで埋め尽くされた。 気を紛らわすために洗い物を始めた。食器の泡を水で流すたびに僕の欲も少し治まった気がした。 海人がお風呂から上がり僕も洗い物を海人と交代して、お風呂に入った。 「お風呂ありがとー」 「結城、お風呂ゆっくり浸かれた?」海人がお風呂から上がった僕のことを見てそういった。 「うん。気持ちよかったよー」 「今から何するゲームでもするか…?」 「...せっかくのお泊まりだし…」上がったばかりの火照った顔で海人の目を見ていった。 「…こっちこいよ」 僕は彼に身を預け、唇を重ねた。それから僕の唇を覆うようにキスをしてきた。 「あ、………んんっ。」海人は舌を口の中へ入れてくる。海人の舌は僕の中へ潜り込んでくる。湿った舌に口内を弄られて、僕は言い表せない感覚に陥る。 海人の舌はどんどん僕の中を掻き回し僕の舌に絡めてくる。思わず舌を引っ込めてしまう。しかし、すぐに海人は僕の舌を求め追いかけてきて捕まってしまう。根本から絡め捕られ強く吸われたとき、ゾワゾワと気持ちいい感覚が背筋を走った。 「んっ、ふっ、んんっ…。あぁ…」さらに声が漏れてしまった。 海人は僕の舌を引きずり出し、裏側まで舐める。口の中隅々までを掻き乱された。 息ができない。。。 初めての深いキスに体を震わせる。深い口づけをしたあと彼は耳たぶを軽く噛み吸い付いてくる。 「ひゃっ……だめ……んっ…あぁ…。」 「やっぱ、かわいい声だな」 海人の舌は僕の耳の中を舐めてくる。 ジュポジュポと厭らしい音がする。それから海人は僕の頬を甘噛みしだんだんと唇へ戻ってきた。そしてまた深い口づけが始まる。そのまま布団へ貧弱な僕は押し倒されてしまった。海人は唇を離し僕のシャツへ手を入れ僕の胸を触った。初めての行為に背筋に快感が駆け巡った。海人は僕の胸をクリクリといじり徐々にシャツを脱がせてきた。僕のシャツを脱がせ終わると海人は僕の胸に吸い付いた。 「ひゃっ…。んっ……あぁ…んっ。海人…んっ…。」 海人は僕の胸を吸いながら僕の張り詰めたペニスをズボン越しに触った。 「結城感じてるんだな。こんなに大きくなってるぞ。」 海人の声が快楽の向こう側から聞こえる。僕のズボンと下着をゆっくりと脱がそうとする。僕は必死に抵抗するが脱がされてしまう。僕のペニスが顕になる。慌てて手で隠すが海人にとかれる。 「見ないで!」と言う言葉むなしく彼に見られてしまう。僕が包茎であることがばれてしまった。恥ずかしく顔を手で覆う。 「大学生にもなって剥けてないの子どもみたいだよね?」 「いや、結城らしくてかわいいけどな」 「でも、やっぱり」 「なら、今から俺が剥いてやるよ?」 「。。うん。お願い。」 海人は僕のペニスの包皮をゆっくりと引っ張った。 「痛っ」痛みで声が出た。 「ごめん。」 「大丈夫だから続けて」 海人は先端を舌で舐め唾液で濡らした。そのまま舌を使ってゆっくりと包皮を下げていく。 「あっ。。」痛みの中にも気持ちよさがあった。 「結城、剥けたぞ」 海人の言葉がかかり、自分のペニスを見ると今まで見たことのないピンクがかった亀頭が顔を出していた。 「結城、今から本格的に触っていくからな」 海人は右手で僕のペニスを握りゆっくりと上下に動かし始めた。 先端から溢れ出た汁を亀頭に塗りさらにカリから根本までを優しく扱きあげる。そのたびに僕の背中に電流が駆けるかのような快感が押し寄せてくる。「あっ。んっ、…だめ…」 海人は太股を開き、自らの顔を埋め僕の反り返るペニスを咥えた。 生温かい感触に包まれ、ビクビクと体をひきつらせた。海人の舌は僕の亀頭を舐め、根本から舌を這わせてくる。 ペニスを咥えこみ海人の手は僕のだらりとぶらさがった睾丸を包み込むように触ってくる。自分では触ったことのない玉を掌で転がされなんとも云えない快感が押し寄せてくる。 部屋中にチュパチュパとペニスを吸う音と僕の喘ぐ声が響く。 「ぁっ……はぁ……、あ………っ」 気持ちよすぎる。海人の巧みな口淫により、あっという間に高みに追い上げられていった。 「あっ、海人。もうダメ...出ちゃう。。離れて。」 僕は力を込めて必死に放つ衝動を抑えた。しかし、海人は離れるどころか一層深くペニスを咥えこみ、舌を絡めて強く吸い上げてくる。 「あぁっ、あン。。。っ、」 ビクビクと体を痙攣させ海人の口の中で達してしまった。放った後も海人は全てを搾り取るかのように頬をすぼめる。 僕は息を切らして淫らに腰を震わせる。ようやく海人の顔が遠のくと体を布団へ預けた。 海人は口を開きトロリとした白濁を見せ、ゴクンと飲み込んだ。 「結城の精子おいしいな。結城のイク姿かわいかったぞ」 僕は恥ずかしさで顔を隠した。 「結城のそれ元気がなくなったな」 確かに僕のペニスはだらりと股間に垂れ下がっているだけである。 「次は結城の番だぞ、俺を気持ちよくしてくれ」といい唇を重ねてきた。さっきは常に受け身だった僕は自分から攻めようと海人の口内に舌を入れる。先ほどとは違う温かさがある。僕は海人の口腔に舌を這わせ海人の肉厚な舌を探し当てた。海人が僕にしたように舌を絡め吸い付く。裏側を舐めあげる。 「…んっ。」と声が聞こえた。僕はさらに舌を絡め海人の舌を吸い込んだ。チュパチュパと音が部屋に響く。 海人は舌の裏側が弱いのか毎回裏側を舐めると甘い声が抜けた。 「んっ…んんあぁ……結城と俺の服を脱がせろ...」 海人のシャツに触れゆっくりと脱がせると、見事に仕上がった腹筋を拝めた。 海人の腹筋の割れ目に指を這わせ、海人のパンツに手を置くと僕の数倍の肉棒が窮屈そうに収まっている。パンツを脱がすと彼の肉棒がぶるんと、現れる。高校のとき聞いた話のように海人のものは大きく見た感じでは20センチは優に超えているだろう。 そんなものが自分の中に入ると思うと怖さもあるが、長年の夢が叶うと嬉しさもあった。僕は海人の陰毛を撫でてから、そっと握りこんだ。やはり、まだ少し柔らかかった。少しずつ僕の手の中で硬く大きくなるのが感じ取れた。すぐに先走りが滲みだし先端をこすり上げた。その先走りを自分の指につけ後ろの穴へ持って行った。 「...く、お、おい結城何してんだよ。」 「海人の受け入れるために触って、、あっ、、」 「なら、俺に見せろよ。一人で触ってるとこ」 僕は恥ずかしがりながら脚を開きいつものように指を出し入れした。僕が一人で触っているのを海人に眺められ余計に興奮した。押し込んだ指で、小さなしこりを探り当てその箇所を押し上げると、快感が全身に走った。僕は、入れる指を二本、三本と増やしていき動かしていった。 「結城、誰かとしたことあるのかよ」 「、、いや、海人とすることを夢見て一人でしてたら、、ン、」 「俺としたかったのか」 「海人は女の子となら何回もあるだろ」と言うと、海人は痛いところを突かれたのか苦い表情をした。 「実はな。大きすぎて今まで誰ともヤッたことがないんだよ。だから今でも、結城の中に入るのか不安なんだよ」 「大丈夫だよ、三本も入るし、海人のなら受け止めたい。」 「ありがとな。そろそろいいか」 「、、、、その前に海人の指も入れて欲しい」 四つん這いになり自分の穴を突き出した。 「ここに、指を入れたらいいんだよな」 確認を取り、海人の指が第一関節まで潜り込みハッと息を飲み込んだ。自分の細い指とは違うごつごつした男らしい手で弄られ、声が漏れないわけがなかった。 「ン、、、はぁ、、んやっ、、、」僕は一本では物足りなく 「海人、もう一本入れて、、、」いやらしくおねだりした。 そうするともう一本の指が僕の中にあっけなく入り込み、内壁をいじった。自分の指では三本入ったが、海人の指では二本が限界層である海人は、初めてのため前立腺の場所がわからないのか普段触らないようなところを弄られ、もっと深い快感を求めてしまい僕の理性は消えてなくなりそうだ。欲しい、欲しい、海人のモノが欲しい。その気持ちが伝わったのか、 「結城、お前のそんな気持ちよさそうな顔見て我慢できねえ、いれるぞ」 「あっ、やっ、、、待って」 海人のいきり立ったペニスが僕の穴へあてがわれ、厚い感触が伝わる。力を抜いて、挿入を受け入れるとすぐに、周りの筋肉を開きながら内側へ入り込んできた。先ほどの指とは違う太く硬いものに意識が飛びそうになる。 「痛くないか」といい、僕のことを抱きしめてくれた。海人ペニスが僕の中で脈を打っているのがはっきりと分かった。 「あ、ああ、海人とつながってる」 「動いていいか」 「もうちょっとだけ、このまま抱きしめて」 少し長めの抱擁の後ゆっくりと海人の腰が動き始めた。思いのほか緩やかな動きで後部にある異物感が馴染む時間を与えてくれるようだ。 「結城、好き」 「...ッ、んん」好きと言いかけたその時さっきは一度も触られることのなかった前立腺を擦り上げた。半ばまでは押し込んでは、奥を突き上げる。浅い、深い、浅い、深い、を繰り返し意識が彼方へと飛びそうだ。海人の方にしがみつき爪の痕までできてしまった。 「っはぁ、っはぁ、」海人の息が聞こえる。さっきまでのピストン運動とは異なりS字を描く動きに変わっていった。奥まで突かれるのではなく上下左右いろんな角度で出し入れされ、掻きまわされ僕はどうなってしまうのか不安である。海人の太いカリ首が引っ掛かり内側が擦れて気持ちいい。 「….―んっ、、あっ、、、やっ」僕の喘ぎ声は大きくなるばかりだった。 「結城、気持ちいいか?」 「んっ、、気持ちい、い。もっと、、激しく、」僕はさらなる快感を求めた。 海人はすぐに激しく腰を振り、パンパンと腰が打ちつけられスピードが速くなる。繋がっているところから汗や我慢汁が混ざった水の音が部屋に響く。 「も、もう俺イキそう。中に出すぞ」 「あっ、あっ、僕もイク、、来て、海人、、、、、」奥を海人の太い雄で僕は限界に近かった。僕は耐えることもできず肉棒から欲望が解き放たれた瞬間に、熱くて濃い海人の液が僕の内側に注がれた。 長年の夢が叶い僕はとても幸せだった。 「海人、大好き」 今まで恥ずかしくてあまり言えていなかった気持ちがするりと出てきた。 「俺も大好きだよ」と海人の甘い声の記憶を最後に僕は彼の腕の中で寝入ってしまった。 これから始まる大学生活と恋人ととの日常に胸を膨らませて僕は新しい一歩を踏み出したのだ。

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