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第7話 番外編(女装なんて。※)
何から始めればいいのか分からない。
先週、海人にカップル限定セットを食べたいと言われ女装を命じられた。それから、ネット通販で服とウィッグを買い、百均で訳も分からずいろいろなコスメを購入。教えてくれる友達もおらず毎日こっそり練習を繰り返し、今日が本番。開始して20分。未だにアイラインがうまく引けない。こんなことを毎日している女子たちには頭が上がらない。なんとか引いては消し引いては消しを繰り返して納得いくものができた。アイシャドウ、チーク最後にリップを塗って完成した。届いた服を着てみると思ったより違和感がなくて少し悲しい。
待ち合わせ場所に向かうと珍しく海人が先に来ていた。
「遅いぞ、結城。」
「…ごめん。でも、海人がこんなことを頼むから…」
僕はこんな格好を見られイマイチ文句を言えない。
「似合ってて可愛いぞ。」
「そんな、他の人にも見られて男の子って思われないかな」
「大丈夫だよ。みんな女の子って思ってる」
「そうかなぁ」
自信なさげに呟いた。
「そんなことより早くいこうぜ。そのためだろ」
「分かったよ」
僕たちは目的地のお店へと向かった。もちろん手を繋いで。
歩いているとき下から風が入ってきて変な気分だった。店に着くと長蛇の列。期間限定のセットともあり人気なのだろう。どんどん列は進んでいきもうすぐで僕たちの番になる。
店のガラスに目をやると目当てのもののチラシが貼ってある。
性別不問?友達、家族、カップル 2組様なら誰でもOK…?
「な、なあ海人。これ僕着替える必要なかったよな」
僕はそのチラシを指さして言った。
「…あ、あぁ。そのよう、、、だな」
しどろもどろになりながら答えた。
「本当のことを言え。海人はこのことを知っていたのか?」
海人に詰め寄って聞いてみる。
「…知ってた。」
「じゃあ、なんで黙ってたんだ」
「それは、結城の可愛い姿が見たかったからだよ」
「それなら、外に出る必要なかっただろ。今すぐ着替えてくる」
「ほら、それにセットのメニュー一緒に食べたかったんだよ。デザートのケーキ俺の分もあげるからさ」
「こんなことで許すと思うなよ」
「はいはい、ほらもうすぐ俺たちだぞ」
それから数分後僕たちは呼ばれ店に入った。
セットのメニューは美味しかったし、デザートも最高だった。こんなことで機嫌が良くなって癪だが良しとしよう。
「結城これからどうする?」
「少し買いたいものがあるからモールに行きたいかな」
「モールな。あと、今日は家に泊まってくんだよな?」
「そのつもりで着替えも持ってきてるけど」
「いや、何でもない。それじゃ、会計済ませてモールに行きましょうか」
海人は颯爽と立ち上がりレジに向かった。さらりと僕の分まで払ってくれたのは今日の詫びだと思って何も言わないことにしよう。
モールではいつもと違って堂々と手を繋いで歩ける楽しさも味わうことができた。目当ての本も変えていろいろなお店を海人と見て回った。夕食も外で済ませ時刻は8時を回った。
「海人。そろそろ、帰らないか」もう暗くなり街の明るさが目立ってきた。
「結城。もう一つ行きたいところがあるんだよ」
「どこだよ」
「…ラブホテル。」
僕は顔が赤くなっていくのが分かる。
「…どうして行きたいんだよ。家じゃ…」
「結城と行ってみたいんだよ。男同士だと入りにくいけど今日は違うだろ」
「…分かった」
「ありがと。結城」
僕たち少し街から外れたところに歩いて行った。
◇ ◆ ◇ ◆
何も怪しまれることなく入ることができた。部屋のドアを開け、鍵を掛けると海人はいきなり唇を奪ってきた。啄むように唇を求めてきて息ができなくなる。
「待って、海人お風呂…」なんとか離れて言った。
「今のままの結城が欲しい」
「なら、せめてベッドま…」言いかけている途中に海人は僕を抱きかかえベッドに運ばれた。優しくベッドに下され、靴を脱がされた。
そして再び唇を奪われる。隙間を縫って舌が入ってきて絡めとられる。僕は逃げずに海人の求めに応じた。
「んっ…」
唇は重ねれば重ねるほど湿っていく。舌先がねっとりと絡み合う音だけでなく自分の鼓動までもが聞こえてきそうだ。
「はぁ。。。んっ」
海人はゆっくりと僕の胸に手をかけた。
「結城…ブラ…してたのか」
口を離して言った。
「…うん」
恥じらいながら答えた。
「まさか、下の方も…」
僕は恥ずかしさで海人の方が見れなかった。何も言わないから認めたと思い海人はスカートをめくる。
「見ないで」
そこには先走りで濡れた女性物の下着に包まれたペニスが山を張っていた。
「結城。そこまでして」
「…引いたよね」
恐る恐る僕は尋ねた。
「いや、余計興奮した。」
海人はそう言うやいなや僕のペニスを下着の上から扱きはじめた。
「……はっ、、んっ…ダメ」
あまりの快感に腰を揺らし抗うが逃げられない。いつもと違い下着越し。濡れた先端。擦れるレース。今まで感じたことのない肌触りだ。さらには皮から姿を現してからまだ一カ月くらいで余計に感度が良いのだろうか。
「んっ。っは。。ンん、、、ンはっ。」
「いつにも増して声が出てるじゃねえか。ここが気持ちいのか」
海人は先端に親指を当て擦る。僕は否定したかったが体は正直だ。ますます声が漏れてします。気持ちよすぎて頭は真っ白。あっけなく達してしまうのはどうしても避けたかった。
「ン。。。やめて。。。ダメ、、、」
僕の言葉を無視して海人は耳朶を食む。舌を入れてきて厭らしい音が耳を支配する。
下部では僕のモノを握りどうにかなってしまいそうだった。二つのたまはせり上がり今にもあふれ出そうだ。
「海人…もう。。。イキそう、、、ダメっ、、」
僕がそういうと扱いていた手を止めた。
「いや、、早くイかせて。。」
「まだ、ダメだ」
海人は着ているものを脱ぎさり僕の横に寝そべり頭を撫でる。
僕は起き上がり海人のいきり立った肉棒を咥えた。口パンパンに詰まったモノは熱く脈を打っている。慣れない手つきで口を動かす。海人の悶える姿が可愛い。僕は空いた手で上半身の突起物を弄る。硬くなっていく乳首を交互に触りながら舌先で先端を舐める。我慢汁のしょっぱい味がした。先端のくぼみを舐め、そのまま裏筋まで舌を這わせる。
「んっ。。はっ」
滅多に聞けない海人の甘い声だ。もっと聞きたい。
僕は奥まで咥え込み上下に動かす。乳首の愛撫を切り上げ口からはみ出している竿を握る。そのまま口と手で扱き上げる。
「んっ、、はっ…っん、、、んはっ。。。」
舌を竿全体に這わせるとますます声が上がっていく。
海人は抵抗するように体を起き上がらせ備え付けの潤滑剤を手に取り僕に見せる。それに気を取られ顔を離してしまった。
海人はキャップを取ると、とろとろとした粘液を手のひらに落とすと僕の後孔に塗り付けた。ヒヤッと感触に驚く。割れ目に塗りたくられ、海人の指が押し入ってくる。ごつごつとした海人の指。入ってきた圧迫感で息を飲む。
「んはぁっ」
一本の指で狭いそこを広げていく。ゆっくりと慣らされたそこは二本の指を受け入れた。入ってきた指はナカを弄る。勉強してきたのか突起物を探し当て押し当てる。
「…っん」
何度も出入りした指のおかげで僕の後孔は海人の雄を受け入れる準備が整った。
「海人、もう、、だめ、、」
海人は指を抜きベッドに腰を掛けた。
「海人、どうしたの」
「今日は結城が上で動け」
僕は履いていた下着をベッドの下に落とした。スカートを捲し上げ海人の上にまたがり、上を向いたペニスに腰を落とす。
「あぁ、、、」
十分と思っていたが少し痛い。海人の太いペニスで刺激を加え、ほぐし奥に進める。
海人のペニスが僕の突起物に当たる。僕はそのまま海人を抱きしめ温もりを感じる。そしてゆっくりと腰を上げる。そして腰を下ろす。ローションと我慢汁で生々しい水の音が下部から聞こえている。普段突かれないところに当たっている。
「んっ…んはっ」海人の漏れる声。悶える顔。もっと弄りたい。声が聞きたい。
「海人。気持ちいい?可愛いよ」耳元で囁くといきなり僕の腰を掴み下から腰を打ちつけてきた。
「あぁっ、だめ、、、海人」
「俺が可愛いって。結城の方が可愛いに決まってるだろ」
海人は腰を激しく打ちつける。さっきまで優位に立っていたのが夢のようだ。
「ンんっ、いっ、、、んっ」
「結城、可愛いぞ」
仕返しのように僕の耳元で囁き、甘噛みをしてきた。そのまま舌を入れ舐め回す。
腰の手を一つ外し、僕の反り立つペニスを掴んだ。
耳を舐められ、ペニスを扱かれ、後ろは擦り上げられる。何も考えることができない。
「んはっ、んはっ、、、」
もう駄目だ。頭が真っ白でさっき焦らされて何もかもぶちまけてしまいそうだ。
「結城、イキそう」
海人はスピードを上げて何度も何度も腰を突き上げる。奥の方に何度も突き当り高みに持って行かれた。海人の手の中に白濁を吐き出した。
「もう出すぞ」
海人のペニスが中でびくびくと跳ね熱い欲望が吐き出された。
海人と抱擁を交わしゆっくりと腰を上げる。とろりと海人の吐き出した白濁が出てきた。
◇ ◆ ◇ ◆
「海人、、気持ちよかった」
「結城があんなに積極的なってくれるなんて思ってなかった」
今まで乱れた行為のことを思い出すと恥ずかしさで海人のことが見れなかった。
「…お風呂行くね。メイクも落としたいし」
そういうと僕はそそくさとお風呂場へ向かった。
服を脱ぎ浴室に入ると、そこは二人で入れる広さでジャグジーまで付いていた。
僕はクレンジングシートでメイクを落とすと見慣れた顔がそこにはあった。一息つき僕はシャワーを出し浴びる。後ろの穴に指を入れ海人の精液を掻き出す。十分に掻き出したと思ったその時、浴室のドアが開くとそこには腰にタオルを巻いた海人が立っていた。
「結城。一緒に入らないか?背中流してやるよ」
「いいよ」
海人は僕の後ろに座った。そしてボディソープを手に出し背中を洗ってくれる。その手は段々下がっていく。
「そんなとこまでしなくても」
「俺に任せろよ」
海人はとうとう僕の股間にまで手を伸ばしてきた。泡で僕の力なくぶら下がっているペニスを触る。
「なあ、結城。硬いちんこもいいけど柔らかい時の触り心地といったら何とも言えなくないか」
突然何を言い出すかと言ったらそんなことを。
「分からんでもないが…」
「ということで今からそれを堪能したいと思います」
「えっ、そういうことだったの」
海人は僕に密着してくる。背中にさっきイッたはずだが硬くなった海人のペニスが当たっている。そんなことを思っていると少し興奮してしまう。頭に“二回戦”の文字が浮かんだ。
「結城、柔らかさが無くなってくぞ」
「しょうがないだろ海人がそんなことをするのが悪いんだぞ」
そうこうしているうちに僕のペニスも完全に立ち上がった。
「結城…いいか」
立ち上がり僕たちは唇を合わせた。二人の舌先が絡み合い溶け合っていく。海人は僕のペニスと自分のモノを重ね合わせ握る。そのまま扱き始めた。
「……っん」
海人の大きさが浮き彫りになり悲しいがそんなことよりも気持ちよさが上回る。二人の硬く張り詰めたペニスが擦れあい握られる、咥えられるとも違う気持ちよさ。
二人の我慢汁で滑らかに動く。海人の大きくごつごつとした男らしい手で全体を触られる。
「んっ、やばい…もう出そう」
「俺も出る」
二人の硬い棒は腹部に白い液を吐き出した。さっき二人とも果てたとは思えないほどの量が出ていた。
そのまま僕たちは抱き合った。二人の出した精液が温かくぬるぬると混ざり合う。
今日何回目か分からないキスを交わし見つめ合った。
「好きだよ。海人」
「俺も好きだよ。結城」
僕たちはお湯を張り仲良く浸かった。それから僕たちは何も出なくなるほど肌を重ね、朝を迎えた。
シャワーで精液を流そうとしてベタベタになって大変だったのは内緒の話だ。
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