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act.2 Cherry Kiss 〜the 2nd day 2 ※
帰り道、アスカは俺に気を遣ってるのかさっきのこととは全然関係ない他愛もない話をしてくれた。だから、すごく気分が楽だった。
家に辿り着くと、アスカは一番に冷蔵庫を開けながら優しく声を掛けてくれた。
「お腹すいたよね。すぐにごはんを作るから、待ってて」
その言葉どおり、本当にすぐにごはんの支度ができた。手際よく作ってくれた料理を、向かい合って一緒に食べる。
ふわふわ卵の大きなオムライスにサラダにスープ。父さんたちは今頃あのレストランで味のよくわからない値の張る料理を食べてる。でも俺にとっては、アスカと食べるこのごはんが何よりもご馳走だった。
「卵、トロトロでおいしいね」
俺の言葉にアスカが顔を綻ばせる。褒められた子どもがするような嬉しそうな顔がかわいくて、心臓がどくんと大きな音を立てた。
食事が終わると、アスカが後片付けをしてお風呂の準備をしてくれた。バスタブに湯が張り終わるのを、二人でソファに座って待つ。
「父さん、今日帰って来ないかも。あの女と泊まってくる。多分」
父さんにとって、俺って何なんだろう。面倒くさい邪魔者ぐらいにしか思ってないんだろうな。
「僕、家族と折り合いが悪いんだ」
アスカが、急にそんなことを言い出した。
「ずっと家には帰ってないし、連絡も取ってない。向き合うことができなくて、逃げ続けてるんだ。だから、レンは本当にえらいと思う。僕たちは多分すぐに大人になる。大人になって庇護されるだけの子どもじゃなくなれば、きっと今よりもっと自由に、楽に生きられる。この状態が永遠に続くわけじゃない。僕もまだ20歳だし、自立した大人にはなれてないんだけど、そう信じてるんだ」
アスカがくれる言葉は、嘘みたいに俺を楽にしてくれる。
「でも、経済的な自立と精神的な自立は切り離して考えた方がいいよ。だから学校へはちゃんと行かないとね」
アスカはちゃんと俺のことをわかってくれる。それが嬉しくて、俺はなぜだか泣きそうになる。
次の瞬間、俺はアスカの腕の中にギュッと抱きしめられていた。ふんわりとした甘い匂いに包まれて、息が止まりそうになる。。
「レン、大丈夫だよ」
大丈夫じゃないよ、勃ってきたあ。
「ア、 アスカ。なんでそんないい匂いなの? 香水?」
思わず訊いちゃう俺に、アスカはきちんと答えてくれる。
「何も付けてないよ。よく言われるけど自分じゃわからないんだよね」
これ、絶対フェロモンだよ。だって俺、もうビンビンだもん。
「アスカ、俺、ダメ……」
何がダメなんだかわからないけどとりあえずそう口走ると、なんとアスカは俺の股間をナデナデしだした。
わああ! ダメだってば!
「ここ、苦しそうだね」
鼻先の距離でそう言いながら、ガチャガチャと俺のベルトをいじってる。ねえ、アスカ。絶対わざとだよね。もう、何もかも計算した上でやっちゃってるよね。
俺、女の子大好きだし、今まで男にムラムラしたことなんて一度もない。なのに、もう俺はアスカといやらしいことがしたくてたまんない。
だいたい男同士って、エッチできる? ウ◯コするところに入れちゃうとか、あれ完全にフィクションでしょ! 無理だよね。
「レン、してあげる。ここでする? お風呂がいい?」
来ました、場所の二択。しないっていう選択肢、ないんかい!
心臓が痛いぐらいにバクバクしてる。口から飛び出そう。ダメ、出ちゃう。
「お、お風呂……」
飛び出た――! なんで答えちゃった、俺――!
「じゃあ、行こう」
俺を誘うアスカの顔が、あまりにもエロ過ぎた。
ああ、俺、ホモって呼ばれてもいいよ。むしろ呼んでくれ。
アスカに手を引かれながら、お風呂に辿り着く。脱衣場では、アスカが俺の服を全部脱がしてくれた。
恥ずかしくて死にそう。俺、全裸だし。しかも超ビンビンだし。
「アスカは脱がないの?」
「脱ぐよ、濡れちゃうからね」
俺に極上の笑顔を見せて、シャツのボタンに手をかける。それだけでもう抜群にエロい。
アスカが服を脱いでいくのを、俺はただ呆然と見てる。全部脱いだ途端、甘い匂いが強くなった。
アスカの裸。すごくキレイ。無駄なところが全然なくて、しなやかなネコみたい。俺はアスカの中心をチラ見する。
あ、やっぱり男だ……。
そこは全然勃ってなくて、俺だけ興奮してるみたいな感じが結構悔しかった。
二人でお風呂に入って、軽くシャワーを浴びる。
目の前で跪いたアスカは、早速俺のビンビンくんに手をかける。その手が動いた途端、あの快感の波がやって来た。
「ア、アスカ……」
「何?」
アスカ、上目遣いやめて。それだけで出ちゃいそう。
「お願い……あの、イヤだったらいいけど」
口で、して。
決死の覚悟で言おうとした途端、アスカは口を開けて俺のものを咥えた。ひょっとして超能力者なのかもしれない。
「あ、ぁ……ッ」
アスカの口の中、ありえないぐらい気持ちいい。あったかくてぬめぬめしてて、キュッキュッて吸いついてくる。目を閉じて俺のを一生懸命気持ちよくしてくれるその顔が壮絶にエロくて、鼻血が出そう。
だんだん呼吸が荒くなってきた。頭のてっぺんを突き上げるような快感に、のぼせそうだ。
昨日抜いてもらったから、今日はそんなに早くないはずなのに。
「アスカ、出る……ッ」
温かな口の中で、搾り取られるように果てた。は、早過ぎた……。
こくりと小さく喉を鳴らしながら、アスカは俺の熱を飲み下す。なんで飲んじゃうの? エロ過ぎるよ。
「アスカ、大好き……」
俺はその場に座ってアスカの唇にキスする。微かに苦い味。だけどすごく興奮する。
「アスカのことも、気持ちよくしてあげたい」
だけど、キレイな瞳に俺を映したままアスカは首を振った。
「僕はいいよ」
「俺、気持ちいい顔をするアスカが見たいんだ」
そう言うと、目を細めて微笑む。
「……レン、エッチだね」
そんなことない。俺、アスカには絶対負けてるよ。
「じゃあ、キスしようか」
そう言ってアスカは俺の首に腕を回す。えっ、そんなんでいいの?
チュッチュッと啄むようにキスをする。唇が柔らかくて気持ちいい。
「舌、出して……」
その声はちょっと掠れてる。恐る恐る舌を伸ばすと、アスカが舌を絡めて吸ってきた。何度も何度も、角度を変えて。
うわ、何コレ。気持ちいい。また勃ってきた。ああでも、なんかちょっと息苦しいかも……。
「ア、アスカ」
うまく呼吸ができなくて唇を離す。酸素を吸いながらアスカの中心を見ると、ちょっと勃ってきてた。
「……アスカ。キス、気持ちよかった?」
頬を火照らせながらこくんと頷く顔がすごくかわいくて、心臓が破裂しそうだ。
もう一度唇にキスをして、白い首筋に唇を滑らせる。辿り着いた胸に付いた小さな突起を転がしてみた。
頭の上でアスカが息を吐くのがわかる。胸の突起が硬くなってきた。気持ちいいのかな?
「……あ、ァ……ッ」
アスカの口からこぼれる喘ぎ声に思わず顔を上げると、超エッチな顔してた。
身体中の血液が沸騰したみたいに熱い。吸って舐めて、甘噛みして舌で転がしていく。気持ちよさそうなのが、めちゃくちゃかわいい。
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