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act.2 Cherry Kiss 〜the 2nd day 3 ※
「アスカ……感じる?」
俺の言葉に甘い吐息を漏らしながら頷く。アスカのあそこ、完勃ちになってる。もっともっと、乱れるところが見たい。
「アスカ、もっと気持ちよくしてあげる」
俺はすごく興奮してた。アスカがキレイでエッチで、もう夢中で。恐る恐る、アスカのあそこに手をかけると熱く脈打ってて、すごくドキドキしてしまう。
わあ……他人のここ、初めて触った。妙に感激しながらそっと動かそうとすると、アスカが口を開く。
「レン、待って。僕、そこも感じるんだけど……」
俺の手を優しく取って、禁断の蕾に導く。
「こっちの方が感じるんだ」
ま、ままままじか? まさかのノンフィクション! いきなり上級者コースに突入してる!
「ど、どうしたら、いい?」
どぎまぎしながら訊く俺に、アスカが色っぽく微笑む。これ、なんて表現するんだろう。妖艶?
「シャンプーかボディソープ、どっちがいい?」
出たよ出たよ、ヒワイな二択。
「シャ、シャンプー……」
ハイ、答えましたとも。変態と呼ぶなら呼べ。
アスカはシャンプーのポンプをワンプッシュして、俺の指に塗っていく。その間もずっと胸の音はバクバク鳴りっぱなしだった。
「女の子の場合は、濡れてたら無理なことをしない限り痛くないから、こういうのはいらないけどね」
アスカはそう言って、俺に軽くキスする。
「レン、挿れて……」
お、落ち着け、心臓!
意を決して人差し指をそこに挿れると、指がどんどん飲み込まれていく。アスカの中、気持ちいい。あったかくて湿ってて、締めつけながらゆっくり動いてる。アスカは目を閉じてそっと息を吐いた。
「アスカ、痛い?」
「痛くないよ。動かしてみて……」
恐る恐る指を出し挿れすると、その動きに合わせてアスカの唇から艶めいた声がこぼれた。
「……あ、あ……ん、ァ……ッ」
ああ。アスカ、気持ちいいんだ。
指の動きを段々速くすると、反応も大きくなっていく。
「アスカ、感じる?」
「ン、感じる……、あ、ァ……ッ」
その顔がすごくキレイで興奮する。ダメだ。俺、アスカが大好きだ。
「レン、待って……」
またもや待ったが掛かって、動きを止める。もうおしまいなのかな。
「ナカに気持ちいいところがあるから。そこ、してくれる?」
あ、そういうこと? まだエッチなアスカが見られることが嬉しくて、俺は勢いよく頷いた。
「お腹側のところ。女の子だったらもっと手前にあるけど、僕は奥の方が、好き……」
ゆっくりと奥を探っていって、指の関節をちょっと曲げてみる。
「その近く……探してみて……」
アスカの中、時々キュッキュッって締まる。気持ちいいのかな。
「……ああァ……ッ、そこ……」
えっ、こんなに大胆なのに恥ずかしそうにしてる。かわいい……!
指を出し挿れしてアスカの気持ちいいところを一生懸命刺激すると、甘い声をこぼしながら両腕を首に回してきた。必死にしがみついてくる身体からは、花のようないい匂いがしている。
「アスカ、アスカ……ッ」
何、このすごい状況。もう、どうにかなりそう。
アスカの中、グチュグチュ言ってる。すごく熱くて、いやらしくて、気持ちよさそうで。俺がアスカを気持ちよくさせてることが、ホントに嬉しくて仕方なくて。
「あぁ、レン、も、イキそう……」
瞳を潤ませて訴えるアスカにキスする。
「……アスカ、好きだ」
想いを口にすると、目眩みたいに頭がクラクラした。
「あ、あぁ…ッ、ああァ……ッ!」
俺に抱きついてくるアスカの中が強く指を締めつける。その時間が妙に長くて、しばらくするとふっとアスカの腕の力が抜けた。
ああ、イったんだ……。
乱れた呼吸を繰り返すアスカの顔を見れば涙目になってて、焦点が合わずにぼんやりしてる。すごくエッチでキレイな顔だ。
「……ありがとう。気持ちよかったよ」
その言葉が嬉しくていっぱいキスする。もっとアスカと気持ちいいことがしたい。
「アスカの中に、挿れたい……」
決死の覚悟で口にすると、アスカは俺にキスをくれた。大人のキスじゃなくて、軽いキス。
「ごめん。それはダメ」
ああ、そうだよな……。ガックリ。
まあそもそも、こんなところに挿れること自体がフィクションなんだ。ノンフィクションなのは、指だけ。
溜息をつけば、アスカはギンギンの俺のあそこを撫でてくれた。
「でも、苦しそうだからしてあげるね。手と口、どっちがいい?」
ハイ、出ました! 本日三度目の二択。
「りょ、両方……」
ああ。俺、もう抜け出せないかも。
ゆっくりと俺の股間に顔を近づけていくアスカを見つめながら、自分の将来を憂う。
お風呂でアスカと散々気持ちいいことをした後、俺は昨日と同じようにアスカとひとつのベッドに入る。
父さんはやっぱり帰ってこない。でも、お陰でアスカとエッチなことができたからいいか。我ながら現金だ。
「アスカ、くっついていい?」
「いいよ」
抱きしめると、すごくいい匂いがする。ああ、また勃ってきた……。
俺はアスカにますます興味津々。アスカのことをいっぱい知りたい。
「アスカって、どんな高校生だった?」
「レンぐらいのとき、ずっと好きだった人が僕のことを好きって言ってくれて、すごく舞い上がってたな。その人に勉強をよく教えてもらってたんだけど、正直全然それどころじゃなかった」
アスカは懐かしそうな顔で微笑む。でも、どうしてだろう。今にも泣き出しそうなんだ。
「……その人とエッチなこと、してた?」
アスカは目を伏せてそっと頷いた。
ああ、俺。今、会ったこともないその相手にすごくヤキモチ妬いてる。
でもアスカが本当につらそうな顔をしてるから、胸が痛くなる。
なんでそんなに悲しそうなんだろう。なんで一人で寝られないほど淋しがるんだろう。
「俺、アスカといっぱい一緒にいたい。この仕事が終わっても、また会ってくれるよね」
素直な想いを口にした途端、アスカの顔が曇った。
「……ごめん。お父さんに聞いてないかな。契約は4日間だけ。その後は、もう会えない」
「何だよ、それ」
思わず起き上がれば、アスカも俺に合わせて身体を起こした。
「仕事とかそういうのは抜きにして会いたいんだ」
「契約が終われば、もう会わない。それが決まりごとなんだ」
そんなバカな話、あるかよ。
「そんなの誰が決めたんだ」
沈黙が重い。答える気はないみたいだった。
「イヤだ。アスカとずっと一緒にいたい。だって、俺」
アスカのことが、本当に好きになってきてるんだ。
何も言わずに俯かれて、情けないけど泣きそうになる。
「……もう、いいよ」
背を向けて布団の中に潜り込む。俺が好きな人は、みんな俺の傍にいてくれない。
アスカのことを、嫌いになりたかった。
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