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act.2 Cherry Kiss 〜 the 4th day 2 ※

帰りの電車の中、俺はアスカと仲良くカップルシートに座る。車内はすごく空いてて、アスカが俺の頭に手を掛けて引き寄せてくれた。 「レン、泣いてもいいよ」 「泣かないよ。俺、男だから」 「えらかったね。すごくカッコよかった」 優しい言葉に、我慢してた涙が出そうになる。 「泣けるときに泣いておかなくちゃ駄目だ」 そんなことを言われた途端プツリと緊張の糸が切れて、俺はアスカに甘えてしまう。 「ありがとう……」 涙が頬を伝っていく。何が悲しいのか、自分でもわからなかった。 電車の中でアスカはずっと俺の手を握ってくれていた。 家に帰った頃には、もう日が暮れてすっかり夜になっていた。 アスカが食事の準備をしてくれて、二人で一緒にテーブルを囲んで食べる。アスカが作ってくれた最後の料理は、やっぱりホッとするような優しいおいしさだった。 「アスカ。いつ行っちゃうの」 キッチンで片付けに取り掛かるアスカに、俺は話しかける。さりげなく訊きたかったのになぜか声が震えてしまう。 「今日が終わるまでここにいるよ」 俺は椅子から立ち上がって、アスカのところまで歩いていく。 「一緒にシャワーしよう」 後ろから華奢な身体を抱きしめると甘い匂いがした。うっとりするぐらいキレイな顔で、アスカはそっと俺を振り返る。 「……いいよ」 お風呂の準備ができると、すぐにアスカと服を脱いで一緒にシャワーを浴びた。 緊張し過ぎて何も喋れない。ただ二人で背中合わせになって静かに濡れていく。アスカのことを直視できなかった。 「このまま部屋に行こう」 のぼせそうなぐらいたくさんシャワーを浴びた後、決死の覚悟で手を差し伸ばしながらそう誘えば、アスカは何も言わずに頷いて俺の手を取った。繋いだ手はしっとりと熱を持ってた。 秒針が時間を刻む音が響いてる。 ベッドの上でアスカと向かい合って座る。バクバクと鳴ってる心臓の音は、多分アスカにも聞こえてると思う。 見つめ合って、、視線を逸らして、また目を合わせて。やっと俺は言いたかったことを口にする。 「アスカと、最後までしたい」 「駄目だよ、レン」 俺を見つめる瞳は、すごく澄んでる。はっきりと断られたって、引き下がりたくなかった。 「俺、アスカが大好きだ。だからアスカとしたいんだ」 必死に想いを伝えれば、アスカは悲しそうに目を伏せた。 「だって、僕はもうすぐ……」 いなくなるんだ。そんな心の声が聞こえてきた気がした。 「アスカの初めては、好きな人とだった?」 そう問い掛ければ、アスカは視線を上げて俺と目を合わせる。 「……そうだよ」 「その人としたこと、後悔してる?」 俺の言葉に瞳を潤ませながらゆっくりと首を振る。 アスカが高校生の頃に好きだった人。知らないその人に俺は勝手に嫉妬して、でもこうして利用する。 「してない……」 「俺も同じだよ。初めては大好きなアスカとがいい。絶対に後悔しない」 そっと口づけて、ふわふわしたお菓子みたいに柔らかな唇を啄む。 「アスカが欲しい」 何度も、何度も。大好きな人にキスをする。ねえ、アスカ。一生分のキスには全然足りないよ。 「……わかったよ」 キスの合間に吐息のようにそう囁いて、アスカは俺に微笑んでくれる。今にも泣き出しそうな顔だった。 「想い出を、あげる……」 口の中に挿し込んだ舌を、合間に軽く息つぎをしながら絡めていく。 俺はアスカをそっと押し倒して組み敷いた。それだけで身体が震える。 「アスカ……好きだ」 喉元にキスを降らせていく。強く吸ってから離せば、花びらみたいな痕が付いた。 すぐに消えてしまうってわかってる。でもほんの何日かでも、この痕を見る度に俺のことを想い出してほしかった。 「俺のこと、いっぱい感じて」 胸の突起を口に含むと、アスカが小さく身を捩った。舌と指で転がすように愛撫すれば、喉を仰け反らせて吐息を漏らす。 アスカの身体から漂う花のような甘い香りを、胸いっぱいに吸い込む。心臓が痛いぐらいに高鳴ってる。そのままアスカの下半身に右手を滑らせて、もうガチガチに勃ってるそこを握り込んでゆっくりと扱いていけば、アスカの唇から上擦った声がこぼれた。 「……あぁ、ん……あ……ッ」 「アスカ……名前、呼んで」 手を上下に動かしながら、耳元で囁く。今、アスカとエッチしてるのは俺だから、身体だけじゃなくて心の中も独り占めしたかった。 うっすらと目を開けたアスカが、桜色の唇で俺の名前を呼ぶ。 「レン、あ、あァ……ッ」 「アスカ、今だけでいい。俺だけを見て、俺でいっぱいになって」 夢中で手を動かし続けるうちに、アスカの息が上がっていく。 「も、イキそ……ッ、レン……ッ」 しがみついてくるのが、すごくかわいいと思った。大好きな人を一番高いところまで連れていく。 「あぁ、あ…ッ、ああァ……ッ」 断続的に出るものをこぼさないように掌で受け止める。手首へと伝い落ちていくそれを舐めてみると、ちょっと苦かった。 「いっぱい出たね」 嬉しくてついそう言ってしまうと、アスカは苦しそうな息をしながら揺らぐ瞳で俺を見つめる。 「レン、すごくいやらしいね」 「アスカの方がエッチだよ……なんでそんな顔、するの」 俺の腕の中で感じてるアスカは、今まで画面の中で見たどんなAV女優も裸足で逃げ出すぐらい淫らでキレイだった。アスカを見てるだけで、俺のあそこは何もしなくても出ちゃいそうなぐらいになってる。 「アスカ……俺にも、して」 ティッシュで手を拭きながらそっとお願いすると、アスカは微笑みながら起き上がってキスをしてくれた。お互いを求めるように口の中を弄り合う、大人のキス。融けてしまいそうに気持ちよくて、口でしてもらったときのことを思い出す。 ああ、触られる前に出るかもしれない。 後ろに倒れながら仰向けになれば、唇が離れて小さな頭が下の方に降りていった。でも全然触ってくれなくて、先走りを滲ませてる先端をただじっと見つめてる。 「アスカ……目で犯すの、やめて……」 堪らずに声をあげてしまう。先走りをひと舐めされた瞬間、ゾクゾクと背筋をとんでもない快感が突き抜けていった。 「あ、あ、出る……!」 あっという間だった。全然踏ん張れなくて、そのままイッてしまう。ピュクピュクと収縮してる間も、すごく気持ちいい。 出し切ってしまってから硬く閉じていた目を開けると、アスカにバッチリ掛かってた。しかも、顔に。 「ごめん……」 泣きそうになりながら慌てて手を伸ばして顔を拭えば、アスカがいたずらっ子みたいに微笑む。 「いいよ。なんか、興奮する……」 びっくりするようなことを言いながら、俺に軽いキスをくれる。 ああ、アスカ。エッチなところも、全部大好きだ。 「アスカ、お願い。もう一回、して」 俺の言葉に、一瞬きょとんとする。その顔もすごくかわいい。 「俺、ちょっとでも長くアスカの中にいたいんだ。だから」 「レン、かわいいね」 桜色の唇がもう一度、俺の下半身を辿っていく。 出したばかりで小さくなってるそれは、口の中にすっぽりと収まってしまう。 「……は…ぁ……ッ」 温かい粘膜に包み込まれて、一瞬で大きくなっていった。気持ちよくて、身体の中を回る行き場のない快感に全身がぞわぞわする。 今度はさっきよりちょっと長く持った。丁寧に口でしてくれるアスカが愛おしくてたまらない。 「アスカ……イってもいい?」 ゆっくりと頷くのを確認して、その口の中に全部出してしまう。 真っ白になった頭の中が少しずつ元に戻ってくる。呼吸を整えながらアスカにそっとキスをした。 キレイでかわいくてエッチで、淋しがりやのアスカ。ずっとずっと、俺だけのアスカでいてほしい。だから幸せなのに胸が痛い。 「今度は俺がアスカを気持ちよくしてあげる」 俺の言葉に、アスカは恥ずかしそうに頷いた。小さな後ろの蕾にそっと指で触れて、ふと気づく。 「何か付けないと痛い?」 この間はシャンプーを使ったけど、この部屋には代わりになるものがない。 「このままでも、多分大丈夫だけど……」 そう言った途端、アスカが俺の右手を取って指を咥えた。舌を出してじっくりと舐めていくその光景に、下半身が疼く。 「これでいいよ。挿れて」

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