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act.4 Lost-time Kiss 〜 the 2nd day 4 ※
短くそう答えるアスカの首筋にキスを落としながら、衣服を脱がしていく。白い肌が露わになると、花のような匂いが強まった。
組み敷いたアスカの裸体は美しかった。この身体が他の男に抱かれてきたことを想像するだけで、嫉妬で頭が沸騰しそうだ。俺はアスカの全てが欲しかった。
「灯り、消して。なんだか恥ずかしい」
「駄目だ。全部見せて」
軽くキスをしながら下肢へと手を伸ばすと、そこがもう反応しているのがわかった。
「俺だけのアスカにしたいんだ」
きれいに浮き出た鎖骨に歯を立てながら掌でそっと触れた半身は、熱を帯びて硬く張り詰めていた。そこから一旦手を離すと、また口づけて甘く熱を持つ口内を夢中で貪っていく。絡まる舌先から蕩けていきそうで、時折唇にかかる吐息さえ気持ちいい。
唇を離せばアスカは恍惚とした顔で俺を見ていた。その表情がもう堪らなかった。
「アスカ、好きだ」
耳元で囁くと、ビクンと身体を震わせる。そのまま耳朶を甘噛みすれば、身体を押しつけるようにしがみついてきた。
唇を耳の下に押しあてて、軽く吸ってから首筋に舌を這わせていく。
「ん……ぁ……っ」
甘ったるい喘ぎ声に思わず見上げると、アスカと目が合った。
「なんだかすごく、悪いことをしてる気分だ」
二人の間を隔てていた友達の壁を早急に融かしながらそう言えば、「僕も」と小さく笑う。アスカと一緒なら、どこまででもいける。そう思えた。
小さな頭を支えながら、そっとベッドに押し倒す。胸の突起を啄ばむとアスカは小さく息を吐いた。舌で転がすように愛撫すれば、その唇から切ない喘ぎ声が漏れる。
「ミツ、キ……、も、さわって……」
アスカが俺の手を取って下の方へと導く。硬くち上がった先端は既に蜜をこぼしていた。
「アスカ、もう濡れてる」
わざと意地悪くそう言えば、恥ずかしそうに頷くのがかわいくてまたキスをする。すっかり硬くなっているアスカのものを握り込んで、ゆっくりと扱いていった。
「……あ、あ……っ、ふ、ぁ……ミツキ……」
うっすらと目を開けて掠れた声で俺を呼ぶアスカが愛おしい。全てを味わいたくて、その下肢に顔を近づける。
「ん、ァ……ッ、やっ、あ……!」
先走りを舌で掬い取った途端、アスカが勢いよく身体を起こした。
「いや、ダメ……ッ」
両手で肩を掴んで引き離そうとしてくる。必死の抵抗に驚いて顔を上げれば、アスカが泣きそうな顔で俺を見下ろしていた。
「ミツキ、やめて……」
「こういうことされるの、いや?」
「……口でしてもらったこと、ない」
消え入りそうな声でそんなことを言う。潤んで光を湛える瞳を見つめながら、宥めるように頬に唇を押しあてた。
「僕も、抵抗あるし。だから」
ああ、アスカ。どうしてそんなにかわいいんだ。
抑え切れない征服欲が頭をもたげだす。顔を覗き込むと、俺を映すその瞳には確かに期待に濡れた光が宿っていた。
「じゃあ、アスカの初めてを俺がもらっていい?」
恥ずかしげに俺を見つめるアスカの頭がそっと縦に揺れた途端、俺は手にした昂ぶりに舌を這わせていた。
「……やっ、あ、あ…ッ、ん……ッ」
逃げようとする腰をしっかりと押さえて先端に口づけ、一気に奥まで咥え込む。歯を立てないように気をつけながら舌を絡ませて吸い上げて揺らすうちに、みるみるアスカの息が上がっていく。とろりと先端からこぼれた蜜を、舌先で掬い取った。
「ミツ、キ……、ダメ……ッ」
そっと目線を上げると、羞恥と快楽の狭間を揺蕩う虚ろな顔が見えた。口から離して片手で優しく扱きながら息を吹きかけると、ピクリと腰が跳ね上がる。
「アスカ、気持ちいい?」
「や……恥ずかしい……」
「ちゃんと言って」
「……も、出そう……」
泣きそうな顔で答えるアスカが、どうしようもなくかわいかった。
「あ、あッ! ん……っ」
再び咥えたものを吸い上げて、舌で愛撫しながら最奥まで呑み込んでいくと、抱え込んだアスカの内腿が震え出した。
「ミツキ、ダメ、離して……、あぁ、あ……あァ……ッ」
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