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第6話 読書なんて……

 やっと図書室に入り受け付けを済ませた。読書部の主な活動内容が書いてあるプリントをもらい周りを見まわす。 圧倒された! 若しかして男子俺ひとりかも……いくらで俺でも居たたまれず 部屋の隅でジッとしていた。 プリントで読むぐらいしかやることもないので、仕方なしに読みはじめると、読書部って本を読むだけじゃない事が判明。 感想文を書く? 作文コンクールに出す。 一ヶ月の読書目標を立てそれに沿って読む本を決めておく。 クラクラしてきたぞ、やれるの俺? いくらなつき先輩がいても、やれないことはやれない。お~れ困った! 「こうくん! 笹山こうくん?」 「へっ? はい!」 振り返ると佐々木夏生先輩がいた! 逢いたかったです! 「入部届け書いた? まだなら俺が受け付けるよ」 「まだです~ただ、ただですね、なかなか読書部ハードル高いすっ」 そう言ってプリントを見せた。 「あ~あそれね。わざとなんだよ、 ほんとに本が好きな人だけに入ってもらいたいからさ」 えっ~~俺駄目じゃん。 「男子は例外だからね。心配しなくて大丈夫だよ」 ふう~安心した。 「じゃ、書きます」 俺は入部届けをサッと書いてなつき先輩に渡した。 「はい! 受け付けました。じゃあ 下駄箱で待ってて。ここ片付けたらすぐいくから」 俺は頷いて図書室を出た。 テへ~ウキウキだっうの。

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