17 / 33

第18話 此って普通衝撃的だと……

さっきの美智也のは? あれは相談とは言わないよ! あっさり告ったと言われても返事のしようがない。  俺の担任加藤 真咲は二十五才 男 教科は現代国語。  身長は百七十五㎝ぐらい 細身 色黒 運動はサッカーをやっていた。女子に人気あり。 図書委員会担当で読書部顧問。 俺は委員会と部活でお世話に? 為っている。 うん? あれは……しかと!しかと! 「おい!笹山 笹山! 担任無視するか??」  えぇ~加藤に呼び止められたぁ。 思わず腰が引ける俺。 「なんだよ~逃げる気か?」 「ンッな訳ありませんよ。逃げるってなんですか?」 「いやぁ悪いけど放課後時間くれ」 「なんで?」 「なんで? 手伝いだよ文句あるか?」 「いえ! 文句無しです。了解しました」 「部活終わったらなっ」 「あっ! 部活中じゃぁ駄目ですか?」 「はぁ?お前さ……前から聞こうと思っでたんだけど。佐々木と……」 「ああっ! 時間が! 先生続きは手伝いの時でいいですか!」 加藤は笑いながら頷いた!。 ヤバイ! なんで感づかれた? 授業が終わり、資料室に行く前に夏と屋上で落ち合い、加藤が感づいているらしいことや、美智也が加藤に告ったことを話した。 「そっか、真咲気付いてたのか」 真咲?を 呼び捨て? 「夏、加藤を呼び捨てって……」 夏は首を竦めると、 「ごめん……真咲が嫌だって言うから黙っていたけど兄貴なんだよ。離婚して兄貴は父、僕は母に引き取られてさ。でも 僕たち兄弟は仲良くてね。ブラコンかなぁ~きっとこうが嫉妬するくらい」 なんだよそれ! 早く言えよ……秘密なんて……俺は無性に悲しくなった。 それにブラコンだと? 畜生加藤! ショックで思わず涙ぐんでしまった。 「こう? ごめんごめん泣かないの」 抱き締められ、優しくキスをされたら 俺の機嫌はあっという間に元通り. 「機嫌直してね。僕たちの事聞かれたら話して良いから。恋人同士だって」 「良いの? 怒られない?」 「大丈夫! ブラコンは冗談だから。 後は美智也君だよな……然し告られたのは知らなかったけどさ。実は兄貴も異性より同性に惹かれるんだ。今恋人はいないけど……でも難しいよね。一回り違うし、兄貴にしたら子供だもんな僕たち」 「確かに年違い過ぎるよね」 「だよ。まぁ兎に角僕は部活にいくよ。 部長には加藤先生の手伝いで休む事伝えるね。こうはさ大変だけど、真咲をよろしく!」 頷く俺のおでこにキスをして、夏は先に屋上を後にした。 よろしくって言われても、 どうすりゃ良いんですか~担任だぞ! 俺は足取り重く資料室に向かった?

ともだちにシェアしよう!