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第18話 此って普通衝撃的だと……
さっきの美智也のは? あれは相談とは言わないよ! あっさり告ったと言われても返事のしようがない。
俺の担任加藤 真咲は二十五才 男 教科は現代国語。
身長は百七十五㎝ぐらい
細身 色黒 運動はサッカーをやっていた。女子に人気あり。
図書委員会担当で読書部顧問。
俺は委員会と部活でお世話に?
為っている。
うん? あれは……しかと!しかと!
「おい!笹山 笹山! 担任無視するか??」
えぇ~加藤に呼び止められたぁ。
思わず腰が引ける俺。
「なんだよ~逃げる気か?」
「ンッな訳ありませんよ。逃げるってなんですか?」
「いやぁ悪いけど放課後時間くれ」
「なんで?」
「なんで? 手伝いだよ文句あるか?」
「いえ! 文句無しです。了解しました」
「部活終わったらなっ」
「あっ! 部活中じゃぁ駄目ですか?」
「はぁ?お前さ……前から聞こうと思っでたんだけど。佐々木と……」
「ああっ! 時間が! 先生続きは手伝いの時でいいですか!」
加藤は笑いながら頷いた!。
ヤバイ! なんで感づかれた?
授業が終わり、資料室に行く前に夏と屋上で落ち合い、加藤が感づいているらしいことや、美智也が加藤に告ったことを話した。
「そっか、真咲気付いてたのか」
真咲?を 呼び捨て?
「夏、加藤を呼び捨てって……」
夏は首を竦めると、
「ごめん……真咲が嫌だって言うから黙っていたけど兄貴なんだよ。離婚して兄貴は父、僕は母に引き取られてさ。でも 僕たち兄弟は仲良くてね。ブラコンかなぁ~きっとこうが嫉妬するくらい」
なんだよそれ! 早く言えよ……秘密なんて……俺は無性に悲しくなった。
それにブラコンだと? 畜生加藤!
ショックで思わず涙ぐんでしまった。
「こう? ごめんごめん泣かないの」
抱き締められ、優しくキスをされたら
俺の機嫌はあっという間に元通り.
「機嫌直してね。僕たちの事聞かれたら話して良いから。恋人同士だって」
「良いの? 怒られない?」
「大丈夫! ブラコンは冗談だから。
後は美智也君だよな……然し告られたのは知らなかったけどさ。実は兄貴も異性より同性に惹かれるんだ。今恋人はいないけど……でも難しいよね。一回り違うし、兄貴にしたら子供だもんな僕たち」
「確かに年違い過ぎるよね」
「だよ。まぁ兎に角僕は部活にいくよ。
部長には加藤先生の手伝いで休む事伝えるね。こうはさ大変だけど、真咲をよろしく!」
頷く俺のおでこにキスをして、夏は先に屋上を後にした。
よろしくって言われても、
どうすりゃ良いんですか~担任だぞ!
俺は足取り重く資料室に向かった?
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