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第25話 愛されたい! 

俺がグタグタ考えているのを暫く見つめていた美智也は、すっと立ち上がると隣に座り、俺の頰を掌で挟み、にっこり笑うと唇を重ねて来た。何とも自然に。 驚く俺をしりめに、何度も何度も啄むように唇を重ねてくる。こいつ初めてなんだよな? やる事なす事が手慣れてい、 このおっさんが甘えたくなる雰囲気を醸し出すんだよ。思わず唇を開くと優しく舌が侵入して来た。柔らかくて気持ちが良い。久しぶりの感触に体熱くなる。 もっと……もっとして欲しい…… 「美智也は初めてなんだよな? なんでこんなに上手いの?」 優しく笑う美智也は、黙ったまま俺を横抱きにして顔を近づけてくる。 「勿論、真咲が初めてだよ。でもね、どれだけ映画や動画、それに漫画、雑誌、小説、もうありとあらゆるもので学習為てきたと思う?恋人が出来てたら、こうしてあげたい。こうしたら喜んでくれるかなとか、俺にとっては死活問題なんだよ」 俺は思わず吹き出してしまったが、美智也は真面目に話し続ける。 「俺は、いわゆるバリタチなんだと思う……甘えて貰えると物凄く感じるんだ。真咲は受けでしょ? それもバリバリネコチャンだよね」 わあわあ~なんたる子だよ。見抜かれてる。もう負けてるやん! 確かに俺はバリバリネコなんだ。 然し幾ら何でもまだまだ子供ですよ、美智也くんは。 悩む悩む……どうする? ホントの姿見せていいのか? もう……また唇奪われた……でも嬉しい…… 「真咲は年の事気にしてるんだよね。 でも、もう恋人同士だよ? 気持ち優先して欲しいな。今は頼りないけど、見ててよ。頼りがいのある男になって真咲を守るから」 もう駄目! 情けないけど中一の男子にメロメロになっていく。 床に寝かすと、貪るようなキスを為てくれる俺の彼氏。もう本性丸出し。恥ずかしいけど溢れ出す想いは止まらない。 美智也の胸にを引き寄せて顔埋める。 「やっと、素直になってくれたね。真咲可愛いよ」 と耳元で甘く囁いてくれる彼氏に、翻弄為れてまくりの俺。 「みっちゃん……もっとキスして……」 ああ~なんだろ……涙が溢れてくる。

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