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第26話 美智也の喜び

 狂喜乱舞って言うのはこの事か? 嬉しくて嬉しくて叫びたい! 走り回って会う人会う人に言いたい! 夢にまでみた恋人ができたんた! それも可愛くて可愛くて……俺に甘えてくるんだ。年上だけど……だからそこ可愛さがますってもんだ。ギャップ……そう~萌え~だ! ホントに人生で初めての恋人! 泣ける。まじ泣ける。  同性に焦がれるこの気持ちを自覚したのは小学四年だった。親に相談為たのが俺にとっては良かった。理解がある親だったから。真剣に応援してくれている事に感謝している。 自分の中で中学生になれば、きっと仲間? 同志? がいるって信じていた。でもまさか……幸が……同志でありよき理解者になるとは、人生判んないもんだよ。  さぁ、明日からが正念場になる。 多分最初は、色々失敗はあるとは思うけど、乗り越えていけるよ、ふたりだもんな。 きっと顔見たら笑いかけてしまう。 真咲はどんな顔するかなぁ……知らんぷりする? それとも怖い顔するかな? 想像するだけでわくわくするよ。 もう~さっきから真咲は俺から離れない。ペッタリくっついていてくれる。 抱き締めると、 「好き……」って言ってくれる。 俺はおかしくなりそうだよ。 「キスする?」って聞くと、可愛くコクンと頷いてくれるのがまた堪んねえ。 然し、頑張ってもこの横抱きには限界がある。 「真咲? やっぱりずっと抱いてるのは疲れるんだ。だからか……変な事はしないからベッド行こう」 戸惑う真咲を宥めながら寝室のドアを開けた。

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