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第28話 夏との約束

 心配為ながらも美智也を加藤の部屋に置いて来た。少しはふたりで今を噛み締めるひとときも必要だろうと、夏が言い出してお暇させて頂きましたよ。 心配だけどね。 夏は少し照れながら、 「僕の部屋に来る? 親いるけど、話すのにゆっくりしたい……」  「えっ! 良いの? 嬉しい!遠慮なくお邪魔するね」 結構大きな家で驚いた! 「ただいま~ お母さん!」 奥から可愛い女性が出て来た。 「お帰りなさい! あら? 若しかして? こうくん?」 「はい! 笹山幸です。宜しくお願い致します」 「可愛い~夏が好きになるわけだね」 「お母さん! 止めて! バカ~」 真っ赤になってる夏が可愛い。 「それよりお腹空いたから~なんか出してよ!」 「あら~真咲はご馳走作ってくれなかったの? 気が利かないお兄ちゃんね」 いや~そんな余裕はないです! お母さん! 夏の部屋は広くて良いなぁ。 「夏のお母さん綺麗だよね! って事は? 加藤のお母さんでもあるんだよね」 「そうなる。あれ綺麗か?」 「うん! 綺麗だよ!」 然し……綺麗と言えば夏の部屋は散らかっていない! 沢山の本が所狭しと並んではいるが 分類されていて凄い! 「綺麗だな~本も部屋も」 「この間掃除為たからだよ。普段は汚いよ。ところで話しなんだけと、僕たちもルール的なものが必要かなって」 「俺も考えていたんだよ。どうしようか」 「この間公園で話したことは 本気?」 「当たり前だ! 俺は頑張るよ!」 夏は嬉しそうに笑って、 「じゃあさ、頑張れるようなご褒美もいるよね! 例えば……」 「キスとか~キスとか…あと……」 俺は段々声を落として行った。 「いつから始める?」 「今日からは? 今日は真咲と美智也くんのために頑張ったからキスにしよう」 「だね! 頑張ったもん」 俺は夏を引き寄せて深いキスをした。 夏は離れると嫌々をして欲しがる。 可愛いなあ。もっとしてあげると抱き付いてくる。だからか……舌で上顎を刺激してあげるんだ。 「気持ち良い?」 可愛いく頷く夏を本当は食べたいんだよ。 下からお母さんが、 「サンドイッチ出来たわよ」 って! 「はーい」 俺たちは手を繋いで降りていった。

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