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「文化祭…実行委員?」
昼休み。
職員室に呼ばれて、担任から手渡されたプリント。
「そう。俺のクラスからはお前を出すことにしたから、よろしくな」
「ぇ、な、なんで僕なんですか!? 他にもやりたい人いますよねっ?」
「このクラス成績やべぇの多くて立候補されても任せられないんだ。それで任せられるの何人か選んでいろいろ考慮した結果、お前にした。他の奴は部活だったり、何処かしらでそういう役回りしてくれてんだよな。
だから、今回はお前にお願いしたい」
確かに僕のクラスは特進でもない普通のとこで、赤点者も周りにゴロゴロいる。
(けど、まさかここでそれが回ってくるとは……)
目立つのは絶対に嫌だ。
部活にだって入りたくない、最低限の人とだけ関わっときたい。
波音立てず平凡に、穏やかに生活したい。
地元にいた時みたいには…なりたく、ない。
けど……
(こ、今回だけ…だよね? 今回だけ、今回だけ……)
期間限定だし、忙しくてきっとすぐ時間は過ぎるだろうし、確かに他の人たちはクラスにちゃんと貢献してくれてるし、だから僕も何かやらなきゃとは思ってた…からーー
「……っ、わ、かりました…」
「本当か!悪い助かった。じゃあ早速今日の放課後ある委員会出席してくれ。
後の指示はそこであるから」
「はい……」
ギュっとプリントを握りしめながら、憂鬱になる気持ちをなんとか保った。
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